
2011年5月28日土曜日
房州石・古墳(G-7)青掘り三條塚古墳

2011年5月27日金曜日
房州石・古墳(G-6)青掘三條塚古墳


一つは大正12年(1924年)に関東地方を襲った「関東大震災」に関するものでした。古墳には関係有りませんが、この地元飯野村では440戸中176戸が倒壊、半壊・大破が130余戸。死者13名。河川の堤防の損壊などが列記され小学校校舎の復旧などが3年後に完成した事を後年に伝える為の石碑でした。
残念ながらもう一つの石碑の碑文は達筆で小生には読む事が出来ませんでした。
画像は礎石の富津磯石の生痕化石に貝殻が残っていたものを拡大したものです。貝殻が残っていると言う事は、或いは古墳から持って来たのでは無く、海岸か近くの何処からか運び込んだのかもしれません。
2011年5月26日木曜日
房州石・古墳 (G-5) 青掘三條塚古墳

この日は午後から日本地球惑星連合の連合大会が幕張で開催されていて、東北沖太平洋地震に関連して地震学者の方々の講演会が午後に開催される事になって居たので、午前中に君津市青掘まで足を伸ばしたのです。
前置きが長くなりましたが、どうせならと、三条塚古墳にも再挑戦する事にしました。この古墳については3月1日から4日に触れています。画像は飯野陣屋前の標識です。礎石には生痕化石のある富津磯石が使われています。古墳はこの奥にあります。
尚、古墳の名称については芝山町芝山古墳・はにわ博物館友の会発行の「房総の古墳を歩く」改訂版(ISBN4-9980639-0-1)を参考にさせて頂いています。頼りになるとても良く出来たガイドブックだと思っています。
只、この「三条塚古墳」は現地の表記を考慮して「三條塚古墳」とすべきだったかと思い、表記を全て途中で書き換えました。
2011年5月25日水曜日
房州石・古墳(O-7)野毛大塚古墳:葺石

この資料も世田谷資料館で複写させて頂いた、発掘時の葺石の残存状況を示すものです。意外と周辺部しか残っていません。下の画像は発掘後の復旧された葺き石の様子です。一箇所白いものが在るのは私のフイールドノートです。高さが16cm。葺き石は地元で採れた河原石と書かれていますので、「房州石」・富津磯石との関係を検討する必要はありませんね。
実は、この葺石を見て久し振りに君津の南にあるJR青堀近くの三条塚古墳と内裏塚古墳を見学に行きました。詳細は後日ご案内しますが、内裏塚古墳は千葉県内では珍しく「葺石」がある。古墳です。三条塚古墳は3月1日-4日にご案内している富津磯石を使用している古墳です。

下の画像は山陰の綾部市にある古墳です。高速道路のトンネルの上にある古墳ですが、私の手持ちの画像資料の中で唯一、葺石で覆った古墳(再現)なので、登場してもらいましたが、葺石はこの様に古墳全体を覆って初めて意味があるのでは無いかと思います。余りにも少ない葺石の量が不審ですが、第二~第四主体部を作り上げる過程で廃棄されたのか?興味があります。

余談ですが、アイスランドの火山が噴火を始めて、再び世界の航空路に影響を与えて居る様です。小生のメインの関心事は火山なので、暫くは此方の継続が疎かになるかもしれません。勿論、継続の美学は出来る限り維持したいと考えています。アイスランドの火山情報は、日本火山の会のMLで発信されています。
2011年5月24日火曜日
房州石・古墳(O-6)野毛大塚古墳:第二主体部

館内の説明書きによれば、「石材」:「シャコなどの水棲生物が入った穴があることから、東京湾沿岸の海成砂岩で千葉県富津周辺あるいは神奈川県三浦半島周辺が産地と考えられます。」 と書かれています。長手方向の石棺石材が実に巧妙に接続されています。下記はその石棺の組み方を示したものですが、石棺の長手方向の継ぎ手はとても穿孔貝の生痕化石が残るような柔らかい泥岩で出来る業では無いので、さきたま古墳群の博物館の「房州石」で作った古墳の分布に同列に並べられるものでは無いと考えられます。

2011年5月22日日曜日
房州石・古墳(O-5)野毛大塚古墳:第一主体部

図は、世田区立郷土資料館で複写させて頂いた発掘資料の図版70の下の図です。上にも同様な画像があるのだが、こちらの方が「粘土郭」である事が判り易いので下半分の引用とさせて頂いた。石棺ではなく、粘土で形作った中に多数の太刀や鎧ばかりか、石製(滑石の様な雰囲気だった)の斧・釜等の模造品が含まれていたのが面白い。棺の全長は8mもあったらしい。第三、第四も泥岩を使用していない。第二は砂岩。これが怪しい。と言った処だが、これはさきたま古墳群の博物館の言う「生痕化石のある泥岩」とは異なる。生痕化石は在るが「シャコ」の生痕化石だという資料が在るのでこれも外して良さそう。更に、細工が巧妙で泥岩を自然石のまま使うほど未成熟ではない。石製の武具や生活用具の必需品まであるのだから・・・
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