前の画像の駐車場から見える風景の一部を望遠レンズで撮影してみました。
採石された空洞部の上に斜めに流れる柱状節理の様な姿が見えます。
南九州のシラス台地では厚く堆積したシラスのかなり下の方が溶結凝灰岩となっています。これだけ厚い層の上部に柱状節理の様な姿が見えるのが不思議でなりません。この上空にかっては厚い火砕流堆積物が積もっていたのが侵食により失われ硬い部分だけが残ったのでしょうか?
条件は異なるので比較する事自体がおかしな事なのですが、横山勝三氏の「シラス学」43頁の図表に拠れば、溶結凝灰岩の場合は溶結部の厚みの半分に相当する厚さが溶結により減少しています。更にその上に溶結部の倍以上の「非溶結部」が存在していたようですから、もともとのこの火砕流堆積物の厚さの凄さに圧倒されてしまいます。
2010年12月25日土曜日
2010年12月24日金曜日
宇都宮市大谷石(4)
2010年12月23日木曜日
宇都宮市大谷石 (3) カメラで軽石を接写
「ミソ」は特に多孔質と言うか間隙率が大きな軽石部分なのですが、これは見事に細長い気孔が見える軽石部分が在りました。
この後、採石場で見た「ミソ」の部分は触るととても柔らかく真っ黒でした。
大谷石の中に含まれる「気孔」はこの様に、材木が腐食したような細長い気孔が多い様に思います。加藤祐三氏の「軽石 海底火山からのメッセージ」をご存知でしょうか?この書籍の第10章に「漂流出来なかった変り種 材木状軽石」があります。209頁のモノクロの画像しか見た事は有りませんが、きっとこの様な細い気孔が並んでいるのだろうと想像しています。
ミソの部分はこの様な多孔質である為に保水性が高く、他の部分よりも含水率が高いと言う研究論文が有ります。この為に採掘後は乾燥でミソの内部が収縮し脱落しやすくなる様ですね。
この後、採石場で見た「ミソ」の部分は触るととても柔らかく真っ黒でした。
大谷石の中に含まれる「気孔」はこの様に、材木が腐食したような細長い気孔が多い様に思います。加藤祐三氏の「軽石 海底火山からのメッセージ」をご存知でしょうか?この書籍の第10章に「漂流出来なかった変り種 材木状軽石」があります。209頁のモノクロの画像しか見た事は有りませんが、きっとこの様な細い気孔が並んでいるのだろうと想像しています。
ミソの部分はこの様な多孔質である為に保水性が高く、他の部分よりも含水率が高いと言う研究論文が有ります。この為に採掘後は乾燥でミソの内部が収縮し脱落しやすくなる様ですね。
2010年12月22日水曜日
宇都宮市大谷石 (2)
2010年12月21日火曜日
宇都宮市大谷石 (1)
久し振りに大谷石の故郷を訪れた日は残念な事に雨でした。処が雨が幸いして思いがけない発見をする事になりました。普段見る大谷石はこの画面の左下側の色合いが多いと思うのですが、雨に濡れた敷石は見事に青い色を呈しているものが在る事が判りました。
採掘場の画像を見て頂くと判りますが、採掘された当初はかなり青い色をしています。学術的にはこの様な用語はない様ですが「酸欠粘土」とか「青粘土」と呼ばれる群青色(?)の粘土層は似たような色合いです。採石場から木片や貝殻が出ることも有るようなので、景観は大きく異なりますが、房州石」と同じく「海成」の火砕流堆積物であるようです。
採掘後、乾燥すると直ぐにこの青色は失せていきます。青い色を長時間保つ為には「CCレモン」なる清涼飲料を岩の表面に塗ると良いのだそうです。本当です!実際採石場にこの清涼飲料が山と積まれていて実際にその作業を見せて頂きました。
今回の「大谷石」については、最初に大谷石の風景を幾つか見て頂き、次に現在も採石を行っている「露天掘り」の作業所の画像を、そして最後に「大谷石資料館」の内部を見て頂く予定です。画像の数が多く40枚程度になるようです。
尚、大谷石の画像のご案内が終れば、同じ海成の火砕流堆積物である。「房州石」の話題に戻る予定です。古墳に使われている「房州石」(富津磯石)にも触れます。
採掘場の画像を見て頂くと判りますが、採掘された当初はかなり青い色をしています。学術的にはこの様な用語はない様ですが「酸欠粘土」とか「青粘土」と呼ばれる群青色(?)の粘土層は似たような色合いです。採石場から木片や貝殻が出ることも有るようなので、景観は大きく異なりますが、房州石」と同じく「海成」の火砕流堆積物であるようです。
採掘後、乾燥すると直ぐにこの青色は失せていきます。青い色を長時間保つ為には「CCレモン」なる清涼飲料を岩の表面に塗ると良いのだそうです。本当です!実際採石場にこの清涼飲料が山と積まれていて実際にその作業を見せて頂きました。
今回の「大谷石」については、最初に大谷石の風景を幾つか見て頂き、次に現在も採石を行っている「露天掘り」の作業所の画像を、そして最後に「大谷石資料館」の内部を見て頂く予定です。画像の数が多く40枚程度になるようです。
尚、大谷石の画像のご案内が終れば、同じ海成の火砕流堆積物である。「房州石」の話題に戻る予定です。古墳に使われている「房州石」(富津磯石)にも触れます。
2010年12月20日月曜日
下田市三穂ヶ崎 板見漁港(15)
2010年12月19日日曜日
下田市三穂ヶ崎 板見漁港(14)
登録:
投稿 (Atom)