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2012年10月21日日曜日

徳次郎の大谷石 (2-9)

この画像では注目点が二つある。一つは手前の塀で、左右で大谷石のなかでも異なる種類の石材を使っておられるが、左側の「虎斑」とでもいうのだろうか?これは同じ徳次郎でも日光宇都宮道路の東側でも蔵の側壁全体に使っておられるものが存在した。この塀は補修の様子からかなり古いもののようだが大きく開いたミソの穴はシャープなままで大きな穴の割には強度が在るらしい事が判る。
もう一つは石蔵の右側。少し目地が開いているものがある。地震で動いたものか?定かでは無いが造りは石材を積み上げただけなのだろうか?
高原山に少し早い秋を観に行ってきたが、塩谷・矢板方面を走っていると四隅に数枚の帯板をボルト留して補強したと思われる石蔵が数か所で見掛けられた。

2012年10月18日木曜日

徳次郎の大谷石 (2-8)

石蔵に使われている大谷石の石材です。繊維状の構造を示す軽石がかなり多く入っていますが、岩質は結構硬い雰囲気です。所々礫サイズの岩片が抜け落ちた様な形状を示す空洞が在りますが、画面にはやや大きな類質岩片が在ります。

2012年10月15日月曜日

大谷石・徳次郎 (2-7) 石蔵

次々に素晴らしい大谷石の石蔵が現れます。とても全部はご案内出来ません。
塀にもいろいろと素晴らしい細工をしておられて見飽きません。

2012年10月14日日曜日

徳次郎の大谷石 (2-6)

前の画像はこの右手になります。ここの大谷石はやや圧密を受けている様でかなり丈夫なのではないでしょうか?明日はこの壁面の中の石材を望遠で撮影したものをご覧頂きます。

今日14日はこれから勝浦に「松部石」を・「鵜原石」を観察に行きます。採石場と街中の石材の利用状況を見る予定です。

2012年10月13日土曜日

徳次郎の大谷石 (2-5) 三連の窓

この地域も徳次郎町では、大きな石蔵を含めて住居部分も大きな構造物が目立ちます。
前の画像の石蔵では道路側に二つの窓がありましたが、これは3連です。
フト気付いたのですが、雨樋が少ないですね。この蔵も雨樋用の折れ釘が用意されているのに雨樋が在りません。屋根瓦を葺き替えた時に辞めてしまったのでしょうか?
窓の格子に付けられた飾りが同じなので、同じ石工の作品でしょう。

2012年10月12日金曜日

徳次郎の大谷石 (2-4) 窓の細工

この地域は、現在は幹線道路から外れていますので、交通量がそれ程大きくはありません。道路をゆっくりと歩きながら観察するには適した場所ですし、兎に角、大谷石の建造物が多い地域です。この蔵の窓も細かな細工が美しいですね。

2012年10月11日木曜日

徳次郎の大谷石 (2-3) 屋根

屋根の部分を拡大してみました。かなり厚い構造です。

2012年10月10日水曜日

徳次郎の大谷石 (2-2)

外壁は目地の在り方から考えて張り付けたものと思われる。屋根は大谷石製。勿論、手前の塀も大谷石である。特に統計を取った訳では無いけれど、この赤みがかった石材は強度の高いものが多い様だ。

2012年10月8日月曜日

徳次郎の石蔵 (2-1) 再び大谷石を

徳次郎には石蔵が多い事を以前ご案内したが、その場所は国道119号が293号と交差する付近の集落が中心でした。今回は日光宇都宮道路の反対側、国道293号線とほぼ平行な恐らく旧道の西側がただおみ温泉までの区間に数多く存在する地域のものです。
この蔵の場合は、石材の境目に押さえの釘の頭らしいものが見えているので、薄い大谷石を張り付けたものらしいが、屋根瓦も大谷石で葺いている。蔵の小窓の上の庇付近の細工も細かい。
この地域には大谷石の瓦が多く残っている。

2012年7月28日土曜日

大谷石・番外編 (2)


これも、本来此処に入るべき画像では無いのだが関連性はあるのでお許し願いたい。この画像は巴波川の蔵通りに近い場所のビルの外壁を撮影したもの。
実は、益子町小宅芦沼に産する芦沼石が益子焼の釉として使用された事を知り、芦野石の赤目や
表面を溶かすとどのように変化するのだろうと興味を持って居た処にこの外壁に出会った次第。大大谷石系の凝灰岩に粉末にした石材を塗布して溶かしたのか?バーナーで直接表面を融解させたのか?判らないが、表面の面白さに惹かれて引用、ご案内した次第。
明日からは、大谷石の代表的建築とも言われている宇都宮市内の「松が峯教会」の外観等を数枚ご案内して、房州石に戻る事にしたい。と思ったが、実は29-30日は小松石を歩くので更新をする時間が取れない。ゴメンナサイ。

毎日暑い日が続いていますが、この処興味深い房州石との出会いが続いています。ご案内したい画像が一杯です!

2012年7月27日金曜日

大谷石:番外編 (1)


徳次郎の名をテーマの中に入れながらこの画像をご案内するのは本来ルール違反なのだが、この画像集の目的が、大谷石の一般的なイメージに在るグリーンタフとこの徳次郎の凝灰岩が持つ顔が余りにも異なる様々な顔を持って居る事をご案内する事にあるので、本来徳次郎では無い凝灰岩石材をここでご紹介する事をお許し頂きたい。従って表題から「徳次郎」を外し「番外編とした。産地不明の凝灰岩である。もう一枚異形(?)の石材をご案内する。
これは栃木市内の蔵の壁面である。従って、ほぼ「大谷石」の範疇にはいる凝灰岩だと考えて問題無いと考える。それにしても大谷石から見ると「異形」の石材ですね。巴波川から余り離れていない場所に在る蔵です。

2012年7月25日水曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (14)

似たような画像を1枚6月末にご案内しているのだが併せて見て頂きたい。
実はこれは下位の画像の住宅画像の右端に見える戸袋の様な構造部分のブロックを1個拡大したものです。上の画像の左右で表面に現れた紋様が異なります。これは凝灰岩が降り積もった時に、自重で圧密された時にみられる構造です。前の画像では片側だけを示していましたが、こうして互いに直交する面を見て頂くと右側が左右方向に圧密されている事が判り易いと思います。
前の画像では「圧密・溶結構造(?)」と書いたが、圧密の方は問題ないが、溶結の方は「弱溶結」程度加茂しれない。かなり強度はありそうだ。


2012年7月24日火曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (13)

蔵の家紋の部分のご案内したので、ついでに窓の飾り部分です。これもかなり細かな細工が施されています。窓枠と両側の飾り柱の部分は前の家紋と似たようなミソの無い材料を使用しています。

2012年7月23日月曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (12)

比較的一般的かなと思える蔵の外回りですが、注意してみるとこの様に、やや黄色を帯びた石材がこの付近や歴史を経た古い蔵では多い様な気がします。統計をきちんと取ってみた訳ではありませんが、宇都宮以外で大谷石の蔵を見るとそんな気持ちを、ア!此処もそうだ!と思う事が多いのです。更に、ここの屋号、いや家紋の部分に注目です。色白な素材にかなり細かな細工が施されています。この素材も前にご案内した門柱や壁面の細工同様かなり丈夫な素材の様です。
似たような見た目の素材が塀等で使われていて、湿気(凍上?)で剥げ落ちているのを時々見ますが、これは水分にも強い素材の様です。多分かなり緻密なのだと思いますが、残念ながらその差異を見分ける眼力はありません。

2012年7月22日日曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (11)

前に少し似た黄色系の石材をご案内しましたが、この石材を取り上げたのは黄色の部分が石材の縦方向の幅よりも薄い事が判るからです。黄色の層の上下に茶色の層が存在します。この茶色の層も奥行はそれほど無さそうです。黄色い層も全体では無くて部分的には淡いグリーンタフ系の色調です。直ぐ上の左側の石材に斜長石の結晶が目立つのとはまるっきり違いますね。
昨日、観て来た、房州石の北端の採石場の凝灰質砂岩とはかなり違いますね。

2012年7月21日土曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (10)

徳次郎には多くの細工師達も居られたと聞きます。画面右手の茶色っぽいものは私が何時も使っている木製の150㎜のスケールです。旧富屋村役場前の門柱に使われたのと同系の、ミソの無い材料が使われて綺麗な細工が施されています。

2012年7月20日金曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (9)

凹凸の形状が面白いので敢えて斜めから撮影していますが、これも大谷石です。多分、焼いたのではないかと思いお住まいの方にお聞きしてみましたが、残念ながら判りませんでした。那須の芦野石の赤い石材は炉で焼いていますので、似たようなものだと思いますが、これも中々の味を出しています。芦野石の赤目については下記を参照下さい。
http://iwatotsuchi.blogspot.jp/2012/05/blog-post_9466.html
栃木市の巴波川に近いビルの外壁に、大谷石の表面が溶けた様な雰囲気のものが在りましたが、これはもともとの緑色に近い色調でした。還元炉で焼いたのでしょう。益子焼の釉薬にグリーンタフの仲間の「芦沼石」を砕いて使っているそうなので、同じ要領なのでしょう。温度や酸化・還元状態で様々な味わいが出る事でしょうね。

2012年7月19日木曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (8)

こんな穴だらけの大谷石を一体何処に使うのだろうと思われるかもしれませんが、れっきとした石蔵の壁に使われている石材です。穴ぼこは一個だけではないので、他の画像よりも少し広い範囲をご覧頂くようにしました。意外とこれも美しいのです。一般的な大谷石のミソとは少々様子が異なります。素材がかなり硬い雰囲気があります。それだからこそこれだけ穴が開いていても蔵の壁に使う事が出来るのですね。いやはや!大谷石は興味深い石材ですぞ!

2012年7月18日水曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (7)

二枚の画像は実は同じ画像なのだが、下の画像は細部を見る為に、上の画像を質を落とさずにトリミングしたものです。上の画像ではスコリアの様に見える部分は実は下の画像で確認出来る様に小さな穴です。結晶等が抜けて陰になった部分が(奥に暗い結晶らしいものが在るので)スコリアの様に見えているのだと画像を扱って居て判ったので、誤解を避ける為に両方をUPしました。これも前の画像と同じ蔵で採用されている石材です。同じ採石場でこれほど多様な石材が採掘されるのか?興味深いですね。

2012年7月17日火曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (6)

色違いの石材です。堆積模様が石材の切出し方向と斜交していますね。大谷石の場合は堆積方向と平行に切り出すとばかり思って居ましたが異なるケースもあるのですね。