数は少ないのですが、神社の「玉垣」に煉瓦が使われている事が有ります。この煉瓦(案内には「錬瓦」の文字が使われていますが)が使われているのは印西市大森地区に在る「鳥見神社」です。
創建時期は明らかではないものの、最も古い再建時期として大同二(807)年が記録されています。煉瓦塀(玉垣)は大正二(1913)年に建築されたと言われまさに煉瓦全盛期の物と云えます。本殿を飾る木造彫刻も有名で、常盤御前を描いたものをご紹介します。
他に八幡太郎義家と新羅三郎義光を描いたものが現存します。彫師は不明。境内には樹齢五百年を越えると思われる榧(かや)と銀杏の御神木が存在します。
鳥見神社は現成田線沿線に数多く分布する神社で、北浦、霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼等が「香取の海」であった頃に、突出した段丘崖が「鳥見ヶ丘」として点在し、「鳥見十八社」と呼ばれた神社群が存在したものと思われます。
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