GVPの火山活動情報の概要を御案内します。
New Activity/Unrest
Aira 桜島 | Kyushu
(Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の火山活動情報を参照下さい。
Ibu
| Halmahera (Indonesia) | 268030
| Elevation 1325 m
衛星画像等のデータ解析から、4月26-27日と29-30日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.5-1.8kmに達し、東、北東或いは北に広がった事が報告されました。
Kambalny
| Southern Kamchatka (Russia) |
300010 | Elevation 2116 m
クベルトに拠れば、中規模の火山活動が4月21-28日の間も継続していた事が報告されました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
Langila
| New Britain (Papua New Guinea)
| 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像の解析から、4月26日と5月2日に、火山灰を含む噴煙が高度2.1kmで東から北東方向に広がった事が報告されました。
Manam
| Papua New Guinea | 251020 |
Elevation 1807 m
4月24-30日の間、鳴動音を伴うストロンボリ式噴火が観測された事が報告されました。爆発は時として衝撃波として観測され、大部分の赤熱テフラは火口内に降り積もりましたが、その一部は南西から南東の谷に堆積しました。ストロンボリ式噴火は4月2日を境に活動が衰え濃い灰色の火山灰が火口から立ち上るのが見える様になりました。活動は26-27日は低下していましたが、28日には再びストロンボリ式噴火に戻り、その幾つかの噴火の際には家屋を揺るがせました。4月30日の0200-0330時の間は、中規模からやや高めの活動で推移しました。小型の火砕流が南西側の谷を高度200mまで流れ下りました。島の東側に落下したスコリアの直径は直径40mmに達しました。
Poas
| Costa Rica | 345040 | Elevation
2708 m
4月30日から5月1日の間、地震活動は火山のテクトニックな活動を示す長周期の地震と低い鳴動を示していました。5月1日の0621時はやや大きな噴火が記録されましたが、他には噴火は発生しませんでした。
Ongoing Activity
Bagana
| Bougainville (Papua New Guinea)
| 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から4月26-28日の間、火山灰を含む噴煙が高度2.1kmに達し北から北東に広がった事が報告されました。
Bezymianny | Central Kamchatka (Russia) | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトに拠れば、火山ガスと水蒸気の噴出が4月21-28日の間継続しました。また連日熱異常が衛星画像で確認されています。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | |
Elevation 1730 m
AVOに拠れば、4月28日から5月2日に掛けて得られた衛星画像では、山頂火口内の溶岩ドームはより広く、より高く成長しています。特に注目すべき点は、この溶岩ドームの成長が殆ど地震で観測されていない事です。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
Colima
| Mexico | 341040 | Elevation
3850 m
4月28日に公表された報告に拠れば、この1週間に34回の高周波地震、26回の長周期地震、二時間半継続した火山性微動、8回の地滑りと1回の小さな爆発を観測しています。フィールドワークでは火山の北側の火口から1.9kmの地点で火山弾を発見しています。また、別の火口から北北東へ1.5kmと1.7kmの地点では、火砕流に拠るとみられる濃い火山灰の堆積物を観測しました。
Dukono
| Halmahera (Indonesia) | 268010
| Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から4月26日から5月2日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.4kmに達し西側と東に280kmまで拡散した事が報告されました。
Ebeko
| Paramushir Island (Russia) |
290380 | Elevation 1103 m
クベルトの報告に拠れば、4月23-26日の間複数回の爆発が発生した事が、7km東のパラムシル島の住民から報告されました。火山灰を含む噴煙が高度2.1kmまで上昇し少量の降灰が25日に観測されました。航空カラーコードはオレンジです。
Etna | Sicily (Italy) | 211060 | Elevation 3330 m
4月26日の1820時にNSEC火口から溶岩の流出が始ま火砕丘の麓に流れ下りました。2220時にはストロンボリ式噴火が始まり、火山弾が放出され、溶岩流は“Valle del Bove”谷に向かいました。27日の0220時には溶岩は北側からも流れ始め、北東の谷に向かって流れ、0320時からは火山灰が噴出し始め、1230時頃からはストロンボリ式噴火は静まり始めやがて停止しました。溶岩流が1600時頃まで進んだ時に、北東側の流れが雪との接触で水蒸気爆発を起こしました。画像は溶岩流を示す高温部が観察される熱画像。
Fuego
| Guatemala | 342090 | Elevation
3763 m
4月24日の1700時にラハールが直径2mもの岩塊、木々の枝葉、樹幹等と共に、Río Ceniza (SSW)
drainage渓谷を下りました。ラハールは1km程流れ下って停止しました。4月29日から5月2日に掛けて、複数回の爆発が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁上空1.1kmまで上昇し、15kmほど西側や南西側に広がりました。爆発の際には、半径10kmの範囲では衝撃波が伝わりました。白熱岩塊は火口縁から200mの高さまで放出されました。
Kick 'em Jenny | North of Grenada | 360160 | Elevation -185 m(海底火山)
4月29日から地震活動が活発化しています。Grenada and Montserrat に存在する観測機関では、25秒間継続する強い自信を観測しています。この地震は火山の活動に関係するものです。半径5km以内の立ち入りは禁止されています。
Kilauea
| Hawaiian Islands (USA) | 332010
| Elevation 1222 m
⇒一時的な溶岩湖の湖面変動の後は、これまで通りの火山活動が継続している様です。
Klyuchevskoy | Central Kamchatka (Russia) | 300260 | Elevation 4754 m
報告に拠れば、弱い熱異常が衛星画像で確認されています。4月22-23日と25日には、火山灰を含む噴煙が南西に125kmまで広がっています。航空カラーコードはオレンジです。
Nevado del Ruiz | Colombia
| 351020 | Elevation 5279 m
4月25日から5月2日の間、地震データは火山の不安定な状況を示し、地震活動の数と規模の何れも前の週の状態を上回っています。相当量の市場来と火山ガスが噴出しており、4月26日には火山ガスと水蒸気に火山灰が混じり火口縁から1.2km上空まで上昇し北西から南西方向に広がりました。20日には小さな熱異常が観測されています。警戒レベルはイエローです。
Nevados de Chillan | Chile
| 357070 | Elevation 3212 m
4月29日にウエブカメラに小さな噴煙が上昇し拡散するのが捉えられていました。
Popocatepetl | Mexico
| 341090 | Elevation 5426 m
4月25日から5月2日にかけての連日、毎日26回から109回もの、時折火山灰が混じる水蒸気や火山ガスの噴出が観測されました。夜間や早朝には火口の火映現象が観測され、連日7回の噴火が観測されました。また、26-27日には15回の噴火が観測されています。警戒レベルはイエローです。
Reventador | Ecuador
| 352010 | Elevation 3562 m
4月25日から5月2日に掛けて、爆発、長周期地震、火山性微動、噴気等を示す地震活動が観測されました。噴煙は火口縁から500m程上昇し大体西から南西に広がりました。25日には白熱岩塊が南西側と南東側の山腹を800mほど転がり落ちるのが観測され、28日には火映現象が観測されました。4月29日から5月1日の間は天候が悪く目視できませんでした。
Rinjani
| Lombok Island (Indonesia) |
264030 | Elevation 3726 m
2016年の9月27日の噴火の際の地震と同一パターンの火山性微動が4月28日から増加し始めました。警戒レベルは1-4段階の2を維持しており、火口から半径1.5km以内は立ち入り禁止です。
Sabancaya | Peru
| 354006 | Elevation 5967 m
4月24日から30日の間、前の週に比べて地震活動はやや減少し、連日噴火活動は平均して33回を数えていました。火山灰を含む不燃は火口縁の上空3.2kmまで上昇し、南東に40km付近まで広がっていました。25日から5月2日の間は衛星画像やウエブカメラ、あるいは地震計の観測データで突発的な火山灰を含む火山ガスの噴出が捉えられていました。4月26日と28日には強い爆発が生じて、火山灰を含む噴煙が高度7.9km(火口縁の上空2.4km)に達しました。
San Miguel | El Salvador
| 343100 | Elevation 2130 m
4月27-28日のRSAM値は、通常のバックグランド値が50程度なのにも拘らず106-176単位の間で変動していました。4月27日の1532時に強い火山ガスの噴煙が火口縁の上空1.2kmまで上昇しました。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトに拠れば4月21-28日の間溶岩ドームの成長は何時もと同じ状態で継続しています。衛星画像では連日熱異常が観測され、航空カラーコードはオレンジを維持しています。
Sinabung
| Indonesia | 261080 | Elevation
2460 m
衛星画像等のデータ解析から4月26-30日と5月2日に火山灰を含む噴煙が高度3.3-4.6kmまで上昇し、様々な方角に広がった事が報告されました。
上記以外に、気象庁から4月27日の現地調査の内容を踏まえ4月28日に「霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料」(8頁)が公表されていますので、御案内します。
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