境内には大寺廃寺の露盤と目される石材が有る事でも有名だが、境内の参道には石灰質凝灰質砂礫岩である高宕石が敷かれている。敷石は鳥居付近から拝殿へ真っ直ぐに延びるものと、途中で分岐して右手の祠の痕跡へと伸びるものtの二筋である。
拝殿右手の祠跡
石材は表面に泥が掛り灰色に汚れているが、ところどころに写真でも判る程度の石灰質生物遺骸が現れているのを観察可能である。
敷石の例を挙げると
階段石の場合は、石切り場からの搬出に問題が有る為、断面形状に特徴があり、産地を確定しやすいが、切石の場合は、石灰質の生物遺骸、堆積構造、色調、等で見分けるしかない。高宕石の需要先は、祠等を調査した先行文献では極めて限定的だが、神社の石段としての用途はそれよりもはるかに広い分布を示すがそれでも君津・木更津市内の分布にほぼ限られている。
使われている石材とその想定される産地:石灰質凝灰質砂礫岩;高宕石(石射太郎山)
資料整理番号:No.122068-03A,最新の観察時期:2016年10月20日
地理院地図10進座標系:35.397764,139.972972
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