GVPの火山活動情報の概要を御案内します。
New Activity/Unrest
Ambae
| Vanuatu | 257030 | Elevation
1496 m
7月13日と20日に実施した航空機からの観測に拠れば、“Ambae’s Lake Voui”火山の火口から高温のテフラと共に火山灰を含む噴煙が噴出しています。活動の活発化を受けて、7月21日に警戒レベルは“0-5”段階の“3”に引き上げられ、火口から半径 3 km 以内への立ち入りは禁止されました。ました。現在の活動状態は3月に発生した状況に似ていますが、当時よりは火山灰の噴出量が大変多くなっています。26日2100時の爆発的噴火では火山灰を含む噴煙が高度 12 km まで上昇しています。報道に拠れば、噴火により、昼間にも拘らず暗くなり、10,000名もの避難を余儀なくされました。27日にも別の噴火が発生し、亜硫酸ガスと火山灰を含む噴煙が 2.4-4.6 km 上昇しました。航空機のパイロットからの報告に拠れば、降灰はフィジーの東部にまで及びました。この日は終日、火山灰と火山ガスを含む噴煙が排出され続けました。8月1日の報告では、膨大な量の火山灰は島の食糧事情と飲料水の供給や島民の健康に大きな影響が出ています。
Ibu
| Halmahera (Indonesia) | 268030 | Elevation 1325 m
7月28日の1852時に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 5.5 km まで上昇しました。29日1612時の噴火では火山灰を含む噴煙が 4.8 km 上昇しました。地震観測では、噴火と岩屑雪崩の両方を捉えています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”を維持しており、活動中の火口の北側 3.5 km と半径 2 km 以内は立ち入り禁止です。
Krakatau
| Indonesia | 262000 | Elevation
813 m
7月25-26日に少量の火山灰を含む噴煙が高度 1.2 km まで上昇しました。27-30日の間は天候の悪化で観測出来ない状態で推移しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”であり、火口から半径
1 km 以内は立ち入り禁止です。
Rincon de la Vieja | Costa Rica
| 345020 | Elevation 1916 m
7月28日の1828時に小規模の噴火が発生しました。
Semeru
| Eastern Java (Indonesia) |
263300 | Elevation 3657 m
7月31日に火山灰を含む噴煙が高度 4.3 km まで上昇した事が観測されました。
Sierra Negra | Isla Isabela (Ecuador) | 353050 | Elevation 1124 m
7月25-31日の間噴火が続き、ありゅうさんがすの排出量は28日の観測では日量で 1,400 トンに昇り、毎日の火山性地震発生数は 24-65 回、長周期地震は 3-32 回に上りました。夜間には溶岩流の先端部で火映が観測されます。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口の上空 1.8 km に達しています。
Villarrica | Chile
| 357020 | Elevation 2847 m
7月24日に山頂火口は直径 10-15 m で、火口縁から火口底までは 90-100 m で、小規模の爆発と噴気活動が観察されていました。29日に雲が切れて火口部には、その数日前までより遥かに強い白熱状態が観測され、30日の2015時にはこれまでに最大の熱異常が観測されました。30日に、火口の東側に火山灰とラピリが堆積しているのが観測されました。
Ongoing Activity
Agung
| Bali (Indonesia) | 264020 |
Elevation 2997 m
7月25日の0041時に噴火が発生し、濃密な火山灰と火山ガスの噴煙が 700 m 上昇し、地震観測では2分15秒の噴火活動が記録されました。27日1406時には、1分32秒継続する噴火が発生し、濃密な火山灰と火山ガスの噴煙が 2 km 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”を維持しており半径 4 km 以内は立ち入り禁止です。
Aira 桜島 | Kyushu
(Japan) | 280080 | Elevation 1117 m
7月23-30日の間に、南岳火口で11回の爆発s的噴火が記録され、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 2.5 km まで上昇し、砕屑物が最大 1.3 km まで飛散しました。火口部の火映がしばしば夜間に観測されました。26日の観測では亜硫酸ガスの排出量は日量で 2,100 トンでした。警戒レベルは“54”段階の“3”
Bagana
| Bougainville (Papua New Guinea)
| 255020 | Elevation 1855 m
7月29-30日に火山灰を含む噴煙が高度 1.8-2.1 km に達し、29日には熱異常が観測されました。
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
この間も噴火の脅威は継続していますが特段の現象は地震計や空振計には記録されていません。気象条件により大部分の日に観測が阻まれていますが、火口での噴気が衛星画像やウエブカメラで捉えられています。航空カラーコードは「オレンジ」
Dukono
| Halmahera (Indonesia) | 268010
| Elevation 1229 m
7月25-31日の間、火山灰を含む噴煙が高度 1.8-3.4 km に達しています。
Ebeko
| Paramushir Island (Russia) |
290380 | Elevation 1103 m
7月20-21日と25-26日に、火山灰を含む噴煙が高度 4 km まで上昇しています。航空カラーコードは「オレンジ」
Fuego
| Guatemala | 342090 | Elevation
3763 m
7月29-30日に岩屑雪崩が南南西側山腹を下りました。30日には豪雨により高温のラハールが以下の峡谷を下り( Taniluyá (SW), Las Lajas (SE), El Jute (SE), and Cenizas drainages)直径 2-3 m の岩塊を運び、硫黄臭が漂いました。
Karymsky
| Eastern Kamchatka (Russia) |
300130 | Elevation 1513 m
7月20日に火山灰を含む噴煙が観測され、25日と27日に熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」
Kilauea
| Hawaiian Islands (USA) | 332010
| Elevation 1222 m
⇒相変わらず“割れ目火口 8 ”空の溶岩流出と山頂火口での陥没が続いています。文字で見るより画像でご覧頂けた方が理解が早いと考えます。HVOの“ Photo & Video Chronology ”をご覧頂く様推奨します。山頂火口の陥没の推移を示す動画風データも更新されています。
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html
Kirishimayama :霧島山系硫黄山 | Kyushu (Japan) | 282091 |
Elevation 1700 m
7月23-30日に、白色の噴気が噴気孔の上空 300-500 m まで上昇し、噴気孔の南側に高温水の溜りが観測されました。
Piton de la Fournaise | Reunion Island (France) | 233020 | Elevation 2632 m
7月13日に噴火が終わって以来、火山の隆起が再開しました。26日には地震活動の活発化が観測され、 0400-1600には32回の火山性地震が少なくとも地下 2 km で発生した事が観測され、23回の地震が 1200-1300時の間に観測されました。
Popocatepetl | Mexico
| 341090 | Elevation 5393 m
水蒸気と火山灰の噴煙を伴う噴火活動が連日 24-42 回発生し夜間には火口部の火映が観測されました。ほぼ連日爆発的噴火が観測され、特に7月26日には5回、27日には9回、30日には3階が観測されました。連続した火山灰と火山ガスの噴出が7月31日の0307から始まり215分間継続しました。排出された白熱したテフラが山腹に堆積しました。火山ガスと火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 2 km まで上昇し、以下の地域に降灰をもたらしています:Tetela del
Volcán, Yecapixtla, Tlalnepantla, and Totolapan
(Morelos state), and in Amecameca, Acuautla, Ecatzingo, Ozumba, and Tepetlixpa
(Mexico state).警戒レベルは「イエロー」
Rinjani
| Lombok Island (Indonesia) |
264030 | Elevation 3726 m
⇒FBでは画像等既報 7月29日0547に発生したM6.4 の地震ではロンボク島,バリ島等が揺さぶられ、建物や道路、或いは地割れや人々の不詳など甚大な被害をもたらしました。ロンボク島では17名が犠牲になり、震央は深さ 24 km で“Mataram City”の北東 47 km でした。余震は大変な数にのぼり、最大M5.7 の規模でした。地震により火山の堆積した火山灰の再流動が主として地滑りの形で引き起こされました。リンジャニ火山と国立公園内には 1,226 名が来訪しており、その内690名が登山中で救助されました。落石により国立公園内で一名が犠牲になりました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”を維持しており、火口から半径 1.5 km 以内は立ち入り禁止。(画像中央に△がありますが動画から採った静止画です)
Sabancaya | Peru
| 354006 | Elevation 5960 m
7月23-29日の間、連日平均19回の爆発が発生しています。ハイブリッドな地震が時折低エネルギーながら発生しています。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 3 km まで上昇しています。7月26日の観測に拠れば、亜硫酸ガスの排出量は日量で 4,195 トンでした。火口から半径 12 km 以内は立ち入り禁止です。
Santa Maria | Guatemala
| 342030 | Elevation 3745 m
7月28-30日に爆発的噴火が発生し白い噴煙が 600-800 m 上昇し、岩屑雪崩が溶岩ドームの様々な方角に発生しました。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
7月19日と21-22日に弱い熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」
Turrialba | Costa Rica
| 345070 | Elevation 3340 m
この間ほぼ毎日、突発的な火山ガスと火山灰からなる噴煙が観測されています。噴煙は火口縁の上空 300 m まで上昇しています。
降灰は周辺地域から報告されており、24日には“ Coronado, Tibás (35 km WSW),
Goicoechea (28 km WSW), and Moravia (31 km WSW)”から、31日には“Tres Ríos (27 km SW)”から報告され、時折硫黄臭も報告されています。
以上カムチャツカ半島の“Avachinsky”火山。カムチャツカのライブカメラが閲覧出来るようになりました
カムチャツカのBezimiany, Kamen, Klychevskoy 火山
ストロンボリ火山の昼間の噴火時の噴煙。昼間は中々見えないのです!
以上
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