鐘楼の上表面は厚さ 6 cm 前後の安山岩製板材を張りつめています。基壇は見える部分は三段で、上の二段については厚み 18 cm 程度下段は 22 cm 程度の切石を組んでいる様です。上に敷いた石材の一枚に少々不思議な事を見付けました。


風化で厚さ 3~5 mm 程度に表面が剥がれる事は別に珍しくも無い事で、時には20年も経たないのに剥がれた例も有って、博物館に一体どんな材料を使っているのだろうかと問い合わせが有った事も有ります。此処では、剥がれた下の石が、緑色凝灰岩だったのです。

緑色凝灰岩の表面は加工目がはっきり残っているので風化した訳でも無いし、安山岩の数ミリの板も結構な面積分が残っているので、最初から薄板を被せていたとしか思えないのですが、何故こんな事をしたのか? 理解に苦しみます。

5枚目の画像は、そこに在った薄板を裏返して材質を観た時の画像。

6枚目は基壇の横に置かれていた、安山岩の板材を切断した後で、やや濃い色の部分が破断面。薄い部分はカッターの切断跡です。

何れも斜長石の斑晶が目立っています。
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