江見海岸の地質観察会の際に、時間が無くて皆さんを御案内できなかった東江見の神明神社は同名の神社社殿が二棟並んでいる少し変わった神社である。波太層砂岩の小丘を整地して石垣を築き、社殿を造立している。
この社殿の前に二つの蛇紋岩を用いた手水鉢が有るのだが、やや大きな方の手水鉢は切出したというよりは何処阿で手頃な岩塊を見付けたのでその形状を活かしつつ池を掘り込んだ雰囲気で、
天保十一年子卯月とあるので、1840年の造立。この手水鉢の礎石が面白い。これも殆ど加工をしていない様な形状だが、まだこんな組み合わせの露頭は観た事が無い。
斑レイ岩の大きな岩塊の中に、蛇紋岩のこれも一辺が 20 cm 程度の角礫を始めとして幾つかの礫が含まれている。
保田層群の蛇紋岩や玄武岩、斑レイ岩の露頭は結構観察してきた心算だが、まだまだ観察が足りないと神様がお叱りなのかもしれない。
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