引き続き、白木山( 616.2 m )の北に位置する海底溶岩流の露頭画像をご紹介します。ここではまくら状溶岩を観察する事は出来ませんが、少なくとも二枚の溶岩流の重なりと、偽まくら状溶岩らしきものが見えます。
溶岩の表面は、道路の線形に従って重機を用いた機械掘削がされているので、表面の凹凸の方向に惑わされない様に注意が必要です。
上部斜面がやや緩やかな場所は表土が少し残されて植生が繁茂し始めています。急傾斜の部分は、吹付で固めています。
露頭付近の地理院地図にGPSの軌跡を重ねたものです。地理院地図で 36.739283,140.427906 を入力すれば同じ位置が表示されます。
露頭のほぼ全体です。道路が狭く(と云っても普通車ならすれ違う事が出来ます)カーブが多いので全体を納める事が出来ませんでした。
少し山側の吹付が下の方に下がって来始めた部分です。右手の溶岩を良く観ると上の方がやや黒く見え細かな冷却節理が入っていますが、重なった二枚の溶岩流の上下の境界です。
その境目と思しき部分を右側に追って、少し詳しく見ると冷却節理の幅が全く違っている事が判ります。その境目の部分に雑草が生え始めています。
雑草の右手にレンズ状の開口部があります。雑草があるので、その境目の岩塊の形状を詳しく観察する事が出来ないですが、上盤にやや粗いブロックが見えます。クリンカ―状の部分は観察出来ないですがチョット陸上溶岩の重なりに時々観察されるレンズ状開口部に似ています。
下側の溶岩の観察画像です。GPS“GARMIN”(高さ 10 cm )の右手は緩やかな曲線を描く岩塊ですが、放射状節理は発達していないので、「偽まくら状溶岩」かもしれません。
これも「偽まくら状溶岩」の外形でしょうか?スケールは木製の 20 cm です。目盛がシャープで気に入っています。
この日はまさかこんな露頭に出会えるとは思っていなかったので、ハンマーを持参していませんでしたから、私が割った岩塊では有りませんが硬そうな破面に薄い板状の冷却節理(板状節理)が見えます。
残念!少し泥で汚れていましたね。薄い板状の節理を取り込んだ心算だったのですが・・・なんで、ファインダーを覗いた時に気付かないのか・・・
続く
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