2019年4月26日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月17日 ⇒ 23日;16火山

New Activity / Unrest
阿蘇山  | Kyushu (Japan)  | 282110 | 1592 m
17-19日の間、火口から白煙が火口縁の上空 1 km まで上昇し、19日に発生したごく小規模の噴火の際に噴煙は火口縁の上空 500 m まで噴出しました。この日の航空機からの観測では火口内に高温の熱水プールの存在と硫黄臭が観測されました。警戒レベルは“1-5”段階の“2”。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka   | 300260 | 4754 m
22日に二回の噴火が有り噴煙が高度 5-5.5 km に達した事が観測されました。今回の噴火の際の火山灰の量は4月9日の噴火の際よりも大幅に増加しています。航空カラーコードは「オレンジ」
Tengger Caldera  | Eastern Java  | 263310 | 2329 m
17日にブロモ火砕丘から噴出した噴煙は高度 3 km に達し、21日には噴煙が終日上昇し続けた事も明らかにされました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 |  2997 m
21日に二回の爆発が発生しました。最初の噴火では灰色の噴煙が火口縁の上空 2 km まで上昇。降灰は風下の 7 km SW, 12 km NW,  40 km S, 20 km WSW, 17 km WNW, 51 km WSW, 60 km SW等の地域(地名は省略している)から報告されました。二回目の噴火では噴煙は 3 km まで上昇し、6 km SW, や12 km SSW の地域から少量の降灰が報告されました。白熱岩塊が二回の噴火時に半径 4 km 以内の山腹に飛散しました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”。

桜島:Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
16日の観測では南岳火口からの亜硫酸ガスの放出量は日量で 1,600 トンと多目でした。17日の噴火では噴煙は火口縁の上空 2 km まで上昇し、岩塊が 900 m 余り飛散しました。19-22日の間には二回の噴火で噴煙が 1.4 km 以上まで上昇しました。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Ambrym  | Vanuatu  | 257040 | 1334 m
24日地震活動が活発で水蒸気が噴出している事が報じられた“Benbow and Marum”火口の溶岩湖の活動は2018年12月16日以降静かな状態が続いている。警戒レベルは“0-5”段階の“2”。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
17-23日の間、噴煙が高度 2.1 km に達し様々な方角に拡散しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m
火山から 7 km 離れた場所からの観測に拠れば12-15日の間に複数の爆発が観測され、噴煙が高度 3.2 km に達した。衛星画像では13日に熱異常が観測された。航空カラーコードは「オレンジ」

Fuego  | Guatemala  | 342090 | 3763 m
18日に水蒸気による高温のラハールが南南西と南西の峡谷を下った。直径 2 m 以下の岩塊をも流し下り、ラハールの深さは 1 m 、幅 15 m の規模で硫黄臭を伴った。
20-23日の間は毎時 17-22 回の爆発が発生し白熱岩塊は 300-450 m の高さまで噴出し、岩屑雪崩を引き起こした。溶岩流は 600 m の幅で流れている。

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | 1325 m
18日に噴煙が高度 2.1 km まで上昇し多胡とが衛星画像で確認された。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Karymsky  | Eastern Kamchatka   | 300130 | 1513 m
13-14日の両日、弱い熱異常が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | 813 m
15-22日の間に4回の噴火が発生し、23日にも複数の噴火が地震観測から確認されたが、噴煙等は確認されていない。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Merapi  | Central Java  | 263250 |  2910 m
溶岩ドームは相変わらずゆっくりと成長を続け、押し出された溶岩は山腹を落下しています。21日には水蒸気は 70 m 余り上昇し、岩屑雪崩は1.5 km 下りました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Semeru  | Eastern Java  | 263300 |  3657 m
19日に噴煙が高度 4 km まで上昇した事が確認されました。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
この間も熱異常が継続して観測されています。噴煙は13日と15日に観測され、航空カラーコードは「オレンジ」

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  | 211040 |  924 m

15-21日の間、複数の火口からストロンボリ式噴火と脱ガスが続き、19日には特に活動が活発でした。爆発は主に北側の N1 と N2 火口と、 C, S1, and S2を含む“C-S”(中央南)領域の四か所から毎時 3-16 回の頻度で発生しました。“N1”火口からは噴石と火山弾が 150 m 程度放出され、“N2”火口からは弱い噴火で火山灰を 80 m 程度まで噴出。“C”火口からは火山ガス。“S1”火口からは白熱岩塊を火口上空 150 m 程度。“S2”の二つの火口からは火山灰を 150 m の高さまで噴出しました。以上
火山画像この一週間に取り込んだ火山画像だが報文とは無関係のものも含まれている。
安達太良山_19042_3152326_ADTTTZvsm

アトサヌプリ_190423_071300_ATSHTSvsm

アトサヌプリ_190423_0702560_ATSIOKvsm

霧島山系硫黄山_190421_061252_KIRIOMvsm

岩手山_190423_073458_IWTKKYvsm

口永良部島_190422_063300_KERHONvsm

Nevado del Ruiz 190419_074618

Planchón-Peteroa_190419

Popocatepetl_190423_081432

Sabancaya_190421_061100

霧島山系新燃岳_190419_151300_KIRKKVvsm

Yasur_190425_200008

大雪山_190421_072059_TAIAS2vsm
以上

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