2018年8月23日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:8月15日⇒21日;17火山

*ここ数週間、この様な長文の投稿に対して“FB”側の締め付けが極端に厳しくなり、この概要を投稿後は私自身が殆ど皆様の投稿を閲覧出来ない状態に陥る為、今回から概要の記述をもう少し簡略化させて頂きます。閲覧制限から抜け出すには、写真投稿を大量に行わねばなりません。御理解下さい。⇒ “FB” と同文で投稿しています。
New Activity / Unrest
Alaid  | Kuril Islands (Russia)  | 290390 | Elevation 2285 m
8月20日に噴煙が 2.7 km まで上昇した事が報告されました。

Kuchinoerabujima  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 | Elevation 657 m
警戒レベルが“4”に引き上げ。2015年の噴火直前と同じ群発地震が発生しています。詳細は火山活動解説資料を参照下さい。



Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 | Elevation 2910 m
地震活動が7月18日と29日に活発化し8月11日に大きな地震が観測され、新しい溶岩ドームの噴出が確実視されたのでドローンによる観測を実施し、2010年の溶岩ドーム内の破砕帯に存在を確認しました。18日の観測で新ドームは2010年溶岩ドームの約5 m 下で 55 x 25 m の規模でした。警戒レベルは“2”(1-4)。

Telica  | Nicaragua  | 344040 | Elevation 1036 m
15日に火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 200 m まで上昇しました。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
火山灰を含む噴煙が高度 3.3 km まで上昇。警戒レベルは“3”(1-4)。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 | Elevation 1117 m
南岳火口から9回の爆発が発生し、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1.7 km まで上昇。噴石は 900 m まで飛散。夜間には火映を観測。警戒レベルは“3”(5)

Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
報道に拠れば14日現在で10,000名が避難中。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
地震や空振で特段の異常は観測されていないが現在も噴火の懸念は継続中。火口からの噴気は観測されており熱異常も観測されている。航空カラーコード:オレンジ。

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | Elevation 2953 m
14-15日に水蒸気の噴気が高度 3.6 km まで上昇するのが Webcam で観測された。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
15-21日に火山灰を含む噴煙が高度 1.8-2.4 km まで上昇した事が観測された。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  | Elevation 1103 m
11-17日の間、火山灰を含む噴煙が高度 4.5 km に達し、12日には熱異常が観測された。航空カラーコード:オレンジ

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
18-21日の間、爆発により生じた火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 850 m まで上昇。白熱岩塊は火口縁の上空 150 m まで飛散し、岩屑雪崩を発生。6月3日の火砕流で169名が犠牲になり、今尚、256名が行方不明。

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
20日の噴火により火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 1.2 km まで上昇。警戒レベルは“2”(1-4)

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
10日に熱異常が観測されたがそれ以外の日は気象条件が悪く観測出来ず。航空カラーコード:オレンジ

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
山頂部では2日以来崩落は発生していない。6日以降、割目“8”火口から溶岩は流出せず、山頂部での地震活動と地殻変位は無視できる範囲。亜硫酸ガス濃度は2007年のレベル以下に低下。割目“8”火口ではごく小さな溶岩湖が観測され、周辺からの水蒸気の噴気やスパッターの飛散は継続。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
13-19日の間、連日噴火は平均27回発生。火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 2.7 km まで上昇。亜硫酸ガスの噴出量は日量 3,100 トン。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
12-13日の間、熱異常を観測。他の日は気象条件に阻まれ観測出来ず。航空カラーコード:オレンジ

Sierra Negra  | Isla Isabela (Ecuador)  | 353050 | Elevation 1124 m
溶岩ドームの成長は変化しながらも継続中。4日と9日にこれまでの最も強い地震を観測。活動は9日以降沈静化しているが15日には割れ目 8 火口からの溶岩流は海に流れ込み続けている。
以上

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