大谷石製の帝国ホテルが震災に強かったのは、大谷石の強さも在っただろうが、あのような有楽町層の上に重たいビルを築く際の「基礎」の組み方が優秀だったからに外ならない。この倉庫も最初から一体で建築して居れば接合部での不具合は発生しなかったかもしれない。
この石蔵では、茂木石の岩相の多様性を見て頂きたいと考えて画像を選択しました。
サンプルを取って薄片を造ったり、高価な分析機器を用いて構成鉱物の元素構成比率を調べる等の方法を採る事の出来ないこの様な調査では、出来ればその丁場で、丁場が特定できない場合は出来るだけその産地に近い場所で建築物に使われた石材を目視観測し、特徴を把握し、画像集を作製して行くしかありません。それにもし丁場が確認出来てその岩相を見る事が出来ても、実はそこは既に「石材として」採掘に適しないものしか残っていない可能性もあるのです。
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