2011年9月15日木曜日

原色図鑑「岡山の地学」について

地学教育が衰退してしまっている現状では、ある意味仕方のない事なのかもしれませんが、これまでご案内した様な書籍が絶版になってしまうことはとても残念な事です。
今日は所要でつくばの産総研・地質調査センターの地質図ライブラリーと3階の図書室を利用させて頂いたので、空いた時間に原色図鑑「岡山の地学」を閲覧しました。B6版のビニール表装のしっかりした製本で、中の画像もいまでもそのまま通用する様な美しいものです。8頁の索引を含めて337頁のこの図鑑には火成岩が158頁から185頁まで、また、「地下資源と鉱物」と言う章は229頁から280頁までを割いています。
火成岩の項目は、岡山市天神町の「岡山県総合文化センター」の花崗岩の露頭と万成石の石塔と豪渓の垂直にそそり立った美しい絶壁の風景から始まっています。高梁川の美袋の河原を歩いた時に、途中の「豪渓」と言うのはどんな所だろうかと興味が湧いたのですが、つい河原の礫に惹かれて豪渓には行っていないのですが、この画像を見て次回は行きたいな!と思いました。
勿論、出版された年代を反映してプレートテクトニクスよりも地向斜の考え方が根強い雰囲気の説明などもありますが、(113頁など)小生が探しあぐねて居た枕状溶岩の情報も含まれていて大変参考になりました。
6億円の宝くじでも当選したら、1億円位は重版予定の無い貴重な地学系書籍を増し刷りして、各地の図書館に無償配布をしたいものだと思いました。お金には縁の無い小生の夢ですね!

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