今日ご紹介するのは都内某所。もうこの上に高層ビルが完成してしまいましたが、沖積の柔らかい海成層の貝化石が出現した場所の見学記録です。
数年前、都内某所の居酒屋で酒を飲んでいましたら、当時仲良くなって居た建築設計者から「今の現場で面白い貝が出るのだけれど、名前が判るかな?」と聞かれました。
結局、その貝は二枚貝で蓋がきちんと閉まらない、今の「ミル貝」らしいと判ったのですが、面白そうなので見学させて頂く事になりました。貝類素人の私だけでは面白くないので、何時も色々とご教示頂いているある博物館の地学の先生に声を掛けさせて頂き、当日はそのT先生と貝化石に詳しいK氏に私の3名で現場を訪ねました。画像はK氏が丁寧に貝化石を掘り出している処です。足元が大体地表面から15m程度でしょうか?
斜面はシルト粘土の地層そのものです。
高層ビルは勿論、N値が50以上の礫層に深く基礎を打ち込んでいますが、地表から少し掘り進むと貝化石の詰まった沖積層が広がっています。東京都の東部は大体似たような地質環境です。
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