この都内某所附近でも幾つかのトンネル工事に係ったのですが、何故か全く画像が残っていません。この画像は、川向こうの粘土分が殆ど無い細砂層を掘削したのですが、その時掘削した土砂をトロッコの台車に積み込んでいる時のものです。直径250mmほどのパイプから流れ出した土砂が台車に下りた途端にこんな風に流動性を失って山になってしまいます。ホンノ少しの含水比の差や、砂の粒子の振動によって、配管の中をするすると土砂が流れたり、積み重なってしまったりします。
スコップで掘った土砂を、特殊な装置を使って、配管に通してやると、中はポッコリと折れるほどの状態なのですが、配管と接した土砂はまるで水が浮いたみたいに表面に水が浮き出して光ります。その状態では、配管の抵抗は驚くほど少なくなって容易にトンネルを掘った土砂を地上まで送り出してしまいます。細かな粘土・シルトから細砂については実にその流動特性が不思議で面白い事があります。
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