2009年11月24日火曜日

栃木県足利市房州石の塀(10)

お詫びと訂正:永い間この石材は房州石だと思い込んでいましたが、様々な土木建築物を見て歩く中で、この石材は房州石に似ている部分も有るけれど、静岡県下田付近で採掘された「伊豆石」の可能性の方が高いと判断するに至りました。
判断の根拠は岩石学的あるいは成分観察等の結果では無く、この石材の姿に非常に良く似た石材を下田市内で観察した結果です。南豆製氷所の石材を見た時は房州石一般と非常によく似ていると思いましたが、この目の細かさがぴったりと同じ石材に下田で会いましたので、産地に近い場所での目撃がより正確な判断につながると考えた次第です。
未だに多少の迷いが在るのですが、実はこの画像は他の岩石画像よりもはるかに多くの方に見て頂いて居ますので、誤りの訂正は素早く行うべきだと判断いたしました。
正しい「房州石」画像は、画面右側のラベルで「房州石」入ったラベルをクリックする事でご覧いただけます。近日中に下田で観察した石材の画像のUPを始めます。
間違った情報を公表した事をお詫びし、今後間違いのない情報の発信に努めたいと考えますのでご了承ください。現在、伊豆と房総半島の産地に近い場所の石材の画像集を作成して、石材産地のより正しい把握が出来る様努力しています。
この画像のラベルは今まで「房州石?、足利の街で」でしたが、「伊豆石、足利の街で」に変更します。

2012年9月12日追記:下田市内で明治・大正期の伊豆石を使用した建築物を沢山見て来ました。石材の表面仕上げが異なると印象がずいぶん変わって来るものですが、この石材は房州石よりも「伊豆石」に近いのかと思い始めています。静岡県内には100か所を越える伊豆石の採石場が有った様ですが、その丁場と産出した石材の照合が出来て居ません。結論を得るにはかなりの時間が掛かりそうですが、そのような可能性が在る事をご報告します。

さて、足利市で見る事の出来た「房州石出出来た石塀」画像はこれで一段落です。この画像にも(9)でご紹介したものと同じ様な円弧スベリと思われるものが現れており、その下にある画像と共に心引かれてならないものです。
千葉県内には火山はありませんが、海成の堆積層は豊であり、南房総に行けば実に様々な堆積層を観察する事が出来ます。しかし、それらの中でも、この房州石が特に素晴らしいと小生は感じて居ます。
このブログでは岩石と土の織り成す興味深いと感じた画像を、出来る限り毎日新しい画像をUPする意気込みでご紹介する予定です。画像の範囲は私の興味の赴くままに日本国内を飛び回ります。等と言いながら関東地方が中心になってしまいますが、地質についての専門知識が無い分を画像の数と種類でごまかそうと言う魂胆です。明日の画像は千葉?東京?福島?どれにしようかと迷っています。
12/13追記:鋸山の画像を写していた筈だと探していましたが、どうやら遠目ながら石切跡の筋目が見える画像が見付かりましたので、12/13の項に追記します。

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