2016年7月29日金曜日

今日も強い火映現象を見せる諏訪之瀬島

今日も気象庁の火山カメラで、諏訪之瀬島の強い火映が観察される。




大磯の白色凝灰岩を用いた石蔵

大磯付近の「中丸石」と言う白色凝灰岩が伊豆の各地で採掘された白色凝灰岩と似ているのか、似ていないのか?気になって、合計3日の予定で街中を観察して歩いています。数か所で何とかその実物を確認したのですが、一か所だけ、持ち主の方が「大谷石」と仰る石蔵が在って、本当に大谷石なのか?それとも、ご当地の中丸石と同じような凝灰岩なのか?判断が付かないのだが、頭を整理する為に掲載する事にした。
道路側から見た蔵の景色


大谷石にも、勿論様々な岩相が有るのはこのブログでも紹介しているのだが、基本的には「グリーンタフ」即ち緑色凝灰岩なのだが、これは緑色の成分が非常に少ない。鹿沼石の様な荒々しさは無いのだが、伊豆のきめの細かな白色凝灰岩とも違う。一番大きな問題点は「不均質」な点です。大規模な凝灰岩は、大きなブロック毎に様々な岩相を示すけれど、そのブロック内では結構均質なのです。しかし、ここの凝灰岩は、切石単位で不均質であり、軽石かパミス塊かまだ詳細にチェックしていないけれども結構多いのです。例えば、この3枚は同じ一つの切石の中の様々な岩相。





これはお恥ずかしい事にピンボケになってしまったが、こんな不均質も見える。



大磯はあと一回調査を予定しているので、今度は、接写レンズを持って行って撮影し直しですね。
そうそう、小岩片が入っていましたね。これはスケールを入れてみたのですが

そうそう、「神奈川の自然をたずねて(新訂版)」の141頁に書かれていた中丸石の石垣は残念ながらコンクリートで覆われてしまって消滅!。でもまだ他にも石垣として残っているけれど・・・

使われている石材とその想定される産地:
細粒の成分が多いがかなり不均質の白色軽石質凝灰岩:地元産出の中丸石を疑っているが詳細不明。
伊豆の沼津方面にやや似た石材が存在する。大谷石の可能性はほぼ無いと考える。

資料整理番号:No.143413-10,最新観察時期:2016年7月29日
地理院地図10進座標系:35.308012,139.310256

2016年7月18日月曜日

諏訪之瀬島の噴火が継続

諏訪之瀬島が噴火を続けている。










2016年7月16日土曜日

大磯町大磯 マンションの白色凝灰岩の石垣 中丸石

神社の礎石や石垣に使われている凝灰岩質石材を調べる目的で、町の領域が狭いわりに神社の数が多い大磯町を選んで歩いてみた。伊豆半島と三浦半島の間で、大磯丘陵や二宮町でも石材採掘が行われていた様だし、現在行っている利根川水系の舟運に関連した地域と比較するには面白いかもしれないと思ったのだが、チェックリストに居れた2の神社の内、17個所を回った現在、殆どの神社がモルタル基礎になっていて、礎石類を観察出来なくて残念な状態。
それでも、大磯層の凝灰岩を沢山確認したので、その一部を御紹介する。

駅からほど近いあるマンションの石垣。











此の石垣は、エリザベスサンダースホームと愛宕神社の間の切通の露頭と石質が非常に似通っている。
使われている石材とその想定される産地:
細粒の成分が多いがかなり不均質の白色軽石質凝灰岩:地元産出の中丸石であろう。
伊豆の沼津方面にやや似た石材が存在する。
資料整理番号:No.143413-01,最新観察時期:2016年7月15日
地理院地図10進座標系:35.310109,139.314687

2016年7月14日木曜日

品川宿 利田(かがた)神社 伊豆青石

品川の鯨塚と言った方が判り易いかもしれない。この神社は外側から見るとモルタルか漆喰か判らないが補修されて、とても古い石材を使っているように思えない。外観だけ見て諦めて帰ろうと思ったのだが、何か気になって境内に入って驚いた。塀の内側には伊豆青石で造られた寄進者名の入った石塀が残っていたのです。



塀の外側から見ると味気ない!のだが・・・

内側には

柱の分部の風化状態は

文字の傍の表面は




使われている石材とその想定される産地:
細粒緻密な緑色(青色)凝灰岩を用いた奉献者名等を刻んだ石塀:伊豆下田から河津附近の産出と考えられる。
資料整理番号:No.131091-07,最新観察時期:2016年06月24日
地理院地図10進座標系:35.621268,139.742333

2016年7月13日水曜日

根津神社 権現坂の板塀 伊豆青石 (2)

風化しているとはいえ、凝灰岩の粒度はかなり細かい事は、文字を彫って居る事からも伺える。
これは風化面の状態


剥離が発生している部分では下図の状態。何れも1枚の基図から同じピクセル数で切り取ったもの。






参考までに文字が刻まれて残っている部分の画像も御紹介しよう。
勿論、この表面も、風化で粗くなっているのは間違いない。


使われている石材とその想定される産地:
細粒緻密な緑色(青色)凝灰岩を用いた奉献者名等を刻んだ石塀:伊豆下田から河津附近の産出と考えられる。
資料整理番号:No.131059-03,最新観察時期:2016年07月11日
地理院地図10進座標系:35.719083,139.761323

2016年7月12日火曜日

根津神社 権現坂の板塀 伊豆青石 (1)

「伊豆青石」と呼ばれる細粒緻密な緑色凝灰岩は、類似石材が大谷にも無い訳では無いが、白浜層群の白色凝灰岩層が熱水変質等をうけて緑色岩化したものと思われます。
実の処、これまで、この「伊豆青石」は発掘現場等では目にする事が有って、何方かと言うと「礎石」系の用途が中心だと考えていましたが、意外なもので神社の石塀に使われていた。細粒緻密なので厚み13cm程度で、寄進者名を刻んだものを最近続けて二か所で観察する機会が有った。
画像は根津神社南側の権現坂の景色


左奥の方まで見えないので二つに分けて見て頂くと、まず手前の伊豆青石は


奥の方は別の角度から

実は、この部分は以前は房州石(伊豆軟石かもしれないが)らしい石材で築かれていたのだが、いつの間にか花崗岩で築かれてしまった。元の状態で写真を撮りたかったのだが残念。

伊豆青石は下図の様に約45cm x 65cm x 13cmの板状になっていて、これを権現坂の傾斜に合せて、8枚から12枚程度、花崗岩の枠石に組み込んでいる。


一枚の形状は


使われている石材とその想定される産地:
細粒緻密な緑色(青色)凝灰岩を用いた奉献者名等を刻んだ石塀:伊豆下田から河津附近の産出と考えられる。
資料整理番号:No.131059-03,最新観察時期:2016年07月11日
地理院地図10進座標系:35.719083,139.761323