道路側から見た蔵の景色

大谷石にも、勿論様々な岩相が有るのはこのブログでも紹介しているのだが、基本的には「グリーンタフ」即ち緑色凝灰岩なのだが、これは緑色の成分が非常に少ない。鹿沼石の様な荒々しさは無いのだが、伊豆のきめの細かな白色凝灰岩とも違う。一番大きな問題点は「不均質」な点です。大規模な凝灰岩は、大きなブロック毎に様々な岩相を示すけれど、そのブロック内では結構均質なのです。しかし、ここの凝灰岩は、切石単位で不均質であり、軽石かパミス塊かまだ詳細にチェックしていないけれども結構多いのです。例えば、この3枚は同じ一つの切石の中の様々な岩相。



これはお恥ずかしい事にピンボケになってしまったが、こんな不均質も見える。


大磯はあと一回調査を予定しているので、今度は、接写レンズを持って行って撮影し直しですね。
そうそう、小岩片が入っていましたね。これはスケールを入れてみたのですが

そうそう、「神奈川の自然をたずねて(新訂版)」の141頁に書かれていた中丸石の石垣は残念ながらコンクリートで覆われてしまって消滅!。でもまだ他にも石垣として残っているけれど・・・
使われている石材とその想定される産地:
細粒の成分が多いがかなり不均質の白色軽石質凝灰岩:地元産出の中丸石を疑っているが詳細不明。
伊豆の沼津方面にやや似た石材が存在する。大谷石の可能性はほぼ無いと考える。
資料整理番号:No.143413-10,最新観察時期:2016年7月29日
地理院地図10進座標系:35.308012,139.310256
0 件のコメント:
コメントを投稿