2012年7月27日金曜日

大谷石:番外編 (1)


徳次郎の名をテーマの中に入れながらこの画像をご案内するのは本来ルール違反なのだが、この画像集の目的が、大谷石の一般的なイメージに在るグリーンタフとこの徳次郎の凝灰岩が持つ顔が余りにも異なる様々な顔を持って居る事をご案内する事にあるので、本来徳次郎では無い凝灰岩石材をここでご紹介する事をお許し頂きたい。従って表題から「徳次郎」を外し「番外編とした。産地不明の凝灰岩である。もう一枚異形(?)の石材をご案内する。
これは栃木市内の蔵の壁面である。従って、ほぼ「大谷石」の範疇にはいる凝灰岩だと考えて問題無いと考える。それにしても大谷石から見ると「異形」の石材ですね。巴波川から余り離れていない場所に在る蔵です。

2012年7月25日水曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (14)

似たような画像を1枚6月末にご案内しているのだが併せて見て頂きたい。
実はこれは下位の画像の住宅画像の右端に見える戸袋の様な構造部分のブロックを1個拡大したものです。上の画像の左右で表面に現れた紋様が異なります。これは凝灰岩が降り積もった時に、自重で圧密された時にみられる構造です。前の画像では片側だけを示していましたが、こうして互いに直交する面を見て頂くと右側が左右方向に圧密されている事が判り易いと思います。
前の画像では「圧密・溶結構造(?)」と書いたが、圧密の方は問題ないが、溶結の方は「弱溶結」程度加茂しれない。かなり強度はありそうだ。


2012年7月24日火曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (13)

蔵の家紋の部分のご案内したので、ついでに窓の飾り部分です。これもかなり細かな細工が施されています。窓枠と両側の飾り柱の部分は前の家紋と似たようなミソの無い材料を使用しています。

2012年7月23日月曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (12)

比較的一般的かなと思える蔵の外回りですが、注意してみるとこの様に、やや黄色を帯びた石材がこの付近や歴史を経た古い蔵では多い様な気がします。統計をきちんと取ってみた訳ではありませんが、宇都宮以外で大谷石の蔵を見るとそんな気持ちを、ア!此処もそうだ!と思う事が多いのです。更に、ここの屋号、いや家紋の部分に注目です。色白な素材にかなり細かな細工が施されています。この素材も前にご案内した門柱や壁面の細工同様かなり丈夫な素材の様です。
似たような見た目の素材が塀等で使われていて、湿気(凍上?)で剥げ落ちているのを時々見ますが、これは水分にも強い素材の様です。多分かなり緻密なのだと思いますが、残念ながらその差異を見分ける眼力はありません。

2012年7月22日日曜日

大谷石・旧富屋村徳次郎 (11)

前に少し似た黄色系の石材をご案内しましたが、この石材を取り上げたのは黄色の部分が石材の縦方向の幅よりも薄い事が判るからです。黄色の層の上下に茶色の層が存在します。この茶色の層も奥行はそれほど無さそうです。黄色い層も全体では無くて部分的には淡いグリーンタフ系の色調です。直ぐ上の左側の石材に斜長石の結晶が目立つのとはまるっきり違いますね。
昨日、観て来た、房州石の北端の採石場の凝灰質砂岩とはかなり違いますね。

2012年7月21日土曜日

上総湊・売津の房州石採石丁場を歩く

8月21日からこの画像の続きとして売津の採石場跡地や古道、そして街中の房州石の風景をまとめてご紹介します。(8月17日追記)

国会議事堂を建築する際に、全国各地の石材を調査し、臨時議院建築局編纂の「本邦産建築石材」と言う本文272頁と図録を含む書籍が大正十年に発行されていた事を御存じだろうか?
この中には多くの凝灰岩石材についての記述があり、房州石(天神山)の項に「賣津丁場」が海良(かいらく)、不入斗と共に記載されている。この付近には31か所の採石丁場が存在していた事がこの書籍から読み取れます。地形図には山の名前が記載されていないが現材の「売津」の南の標高118.9mの妙見様周辺が、この売津の丁場群が存在していた地域です。
今日、「売津古道を復活させる会」の織本様と椎熊様にご案内頂き、この山中の数か所の丁場を見学させて頂く機会に恵まれました。
画像は湊川左岸の国道に近い切通しの垂直に立った崖の部分。海良側の採石場に近い。
現在、大谷石のご案内をさせて頂いて居ますが、これが一段落し次第、この丁場見学の際の画像をご紹介したいと考えて居ます。
上総湊の売津地区では、湊川左岸にヒマワリ3万本を植えておられます。その一部は咲き始めていますが、これらが咲きそろうと壮観だろうと思います。房州石と相まって美しい街です。

大谷石・旧富屋村徳次郎 (10)

徳次郎には多くの細工師達も居られたと聞きます。画面右手の茶色っぽいものは私が何時も使っている木製の150㎜のスケールです。旧富屋村役場前の門柱に使われたのと同系の、ミソの無い材料が使われて綺麗な細工が施されています。