下田市内には無数と言いたくなるほど沢山の凝灰岩の石切場が存在していたようです。但し、石切場は結構危険が伴うので所在は伏せます。この石切場は市内にある石切場の中でもアクセスが良いし、直ぐ傍に車を止められるのが良いのですが、入り口に少々難が有って「先鋒」を承った小生は何度か危険を感じながら入口の難関を通過しようとし怖くて遂に諦めて戻ろうとしたら、なんとそこにいい塩梅の通路が見付かったという場所です。
伊豆の石切場は房総と異なり地下空間が多く常に危険が一杯です。山岳経験のある方と同行し、照明器具もしっかりしたものが必須です。
この石切場では真っ白な細粒の凝灰岩が取れます。画像の横幅は 12 cm です。石切場は「行けば判るよ」と言われて車を止める処迄は行ったのですが、その後の入り口が判らず行ったり来たりしていたのですが、これが入り口です。房総半島の石切場と伊豆半島の石切場はかなり状態が異なります。勿論、地層に沿って採掘する以上、房総半島でも地下での掘削は存在しますが、地下の石切場の多さに驚きました。それに石切場に入る際の支度が我々と全く違うのです!!
藪に入ると直ぐにこんな幅 1 m 程の切割りが現れました。正面は上から崩落して来た土砂の斜面で、足はめり込むしずるずると足元が崩れるので中々斜面を登れないのです。斜面を登ると直ぐに危険な「蟻の戸の渡し」的な幅の狭い通路が有るのですが、とても怖くてこれを通過する事が出来ないので、諦め掛けたその時に、やっと安全な通路を見付けて石切場の本当の入り口に辿り着きました。
地下の石切場を回って居る内に高い位置から地上に出る事が出来ました(そのまま迂回して車を止めた場所には戻れませんでしたが)。どうやら地上に露頭が在りそこから掘り始めたらしく、普通は採掘しない地表近く割れ目の多い部分にまで採掘のツルハシ跡が残っています。
ここは山自体にクラックが多いらしく、坑内は様々に掘る方向を変えてクラックを避けている様でした。それがこの様にやや広い壁面でも良く見て取れます画面中央付近はクラックと云うより断層の様な大きなものでした。
地上への出口(本当は地上から段々と掘り下って行った)付近です。
坑内にはこの様に崩落した後もそのまま残っています。背後の壁面が崩落個所です
全く、まっすぐな壁と言うものが此処には殆ど存在しません
緑で縁取った場所は通常の石切と異なり、壁から奥に掘り進む時に行う採掘法で「垣根掘り」と言います。身体を横に寝そべった態勢でツルハシを水平に振るう必要があるので苦労する掘り方ですがどうしても必要な作業です。
天井のツルハシの目を見て頂ければそれが良く判ると思います
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