2020年5月10日日曜日

岩石と地層の表情:0010;墨田区清澄庭園で出会った石灰岩礫岩(赤色凝灰岩)(1/3)

この公園は、元大名屋敷だったものを三菱財閥が購入、現在は東京都の管理下にある「回遊式庭園」であり、大きな赤玉石や石巻の井内石の石橋が在り、溶岩には名札が付けられています。回遊式庭園を時計回りに回ってほぼ最後の頃、目立たない場所に石灰岩の円礫を数多く含む小さな庭石が目立たない場所にあり、名札も無く、どんな由来でここに在るのかも知られていない様で、永らく、私にとっての謎となっていました。
2013年頃、岡山県の高梁川流域を何度か歩き回って地質の見学を繰り返していた時期に、伯備線の倉敷と新見の間で、沿線で気になった場所に降りて歩き回るという非効率な事をやって居たのですが、高梁市内の今は郷土資料館の中の「山田方谷記念館」に変わった、昔の図書館の建物の脇の大きな「庭石」の形でこの石に再会しました。
持ち前の厚かましさで、図書館の司書さんにお会いし、その庭石のところまで彼女を連れ出し石の事をお聞きしたのですが、「私の家にも同じものが有るけれど、「庭石」としか知りません」との答えでした。当然ですよね。
園内を時計回りに回ると11時方向かな、井内石のこんな石橋を渡ると出口方向です。この手前で右手に分かれた道を行くと小さな目立たない位置にその岩塊はあります。
清澄公園の国土地理院地図の写真版です。黄色が井内石の石橋、青の輪っかが多分この付近だったと思う位置です。
座り込んで正面から写すとこんな感じです。スケールは 15 cm です。
斜め上から見るとチョット目立たない雰囲気ですね
やや側面から見ると堆積構造が出ています。
正面の接写画像です。岩塊の上に目盛りは読めませんが、15 cm のスケールをおいています。石灰岩だけでは無く緑色岩、濃赤色の角張ったのはチャートか?
隣にまた妙な石があります。斑レイ岩に似た顔ですね。
建物の南東の隅に先ず最初に穴ぼこだらけの顔が見えました。溶結凝灰岩のレンズが抜けたにしては穴の形状がレンズじゃないので違います。
脇から近づいてみたら、こちらの面には石灰岩の円礫が詰まっていました。墨田区の清澄庭園のあの岩塊と同じ岩石にやっと辿り着きました!

庭石の有った場所です!
 

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