銚子は紀州出身者が築いたような街なのだけど、江戸の街並みやお城を造り上げる過程で大工さんが使う「鑿」や「鉋」を研ぐ「砥石」の一大供給地でした。面白い事に、砥石の供給は、銚子と紀州が殆ど一手に引き受けていたのです。銚子の街中にはその「砂岩」を使った五輪塔や鳥居と共に、石垣や石塀や石蔵等が大変多く存在します。
先日、地元の方にさえ忘れられて竹藪に埋め尽くされてしまった神社を探索した際に、「札場」と云う場所で実に立派な石塀を観察したので御案内しましょう。厚みが 2 m 以上も有る土塁の様な石塀と、悪戯っぽい石積みをした石塀が延々と続いていました。
銚子は、砂岩と付加体と瓦が面白い場所です
石塀が厚いので上にいろんなものが成長して凄まじい事になっています。
その石塀の道路に近い場所はこんな風になっています。幅は 2 m 以上あります。
この様に大きな切石を整然と並べた石塀も有りますが・・・
好き放題に砂岩を積んだ石塀の高さはやはり 2 m 以上ありそうです。黒い二個の塊は砂岩では無く、この付近の海で採れる溶岩です。古銅輝石安山岩の露頭は海岸線で観察出来ます。
大きな転石がアクセントにしています。
本当に好き放題の積み方ですね
適当に積んでいる様で、近寄ってみると結構細かく石材を整形して積んでいます。
石塀は本当に長いのです。この部分の写真は写すのを辞めました
観光名所の犬吠崎です。此処は一番の大きな石切り場でした。馬車で運び出した画像が残っています。以上
0 件のコメント:
コメントを投稿