旧汐留駅舎の復元に用いられた「札幌軟石」を、地質学会に参加されて北海道のあの地震に遭遇した先生から、支笏湖火砕流の溶結部と言われる「札幌軟石」のサンプルを観察させて頂き、少し写真を撮影したのでご紹介する。三脚無しで接写をしたものだから、写りは全く駄目なのだが、「溶結」どころか、含まれる軽石も確かに圧密されているがしっかりしているのが興味深かった。
軽石は見事に細長い繊維状の気孔であり、側面とその気孔の開口面とではガラス光沢が全く違って面白い。これは、関東周辺の凝灰岩とかなり岩相が違う様だ。
汐留復元駅舎遠景。2012年の撮影
復元駅舎の窓の周りの石材使用状況。何処に札幌軟石が使われているのかお判りだろうか?
凝灰岩の堆積時の水平面に近い切断面。画像の横幅は 20 mm 。白い軽石がまだ完全には潰れていないし、淡褐色の部分も気泡が目立つ。目盛は 0.5 mm 単位
凝灰岩の上下方向の、圧密された様子が判る断面。画像の横幅は 50 mm 目盛は 0.5 mm 単位
採取した軽石は気泡が細長く形成されている。
同じ軽石の気泡の流れに直交に近い断面。見事なガラスの破断面が見える。白い斑点は長石の斑晶の様だ。
軽石表面の接写画像。画面の横幅は約 11 mm
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