2018年5月7日月曜日

ハワイの割れ目噴火 (2) HVOのデータの紹介

観測体制が整っているハワイの地質調査所HVO/USGSでも今回の割れ目噴火の急拡大には多少の情報の錯綜が有った様で、割れ目噴火の開口部の地図の改訂版が公表された。最初にその全体図を、データが大き過ぎるので少し縮小したものを下記に引用する。5月6日現地時間午前6時現在のデータ。
次に、これでは詳細が見難いのでその中の今回の割れ目噴火口が開口した分布の部分を、抜粋したものが下記。何れもHVOのサイトで公開されている。その後、公開された衛星画像による熱分布から割り出された溶岩流は、殆ど②と⑦の中間からの流出となって居る。
前回、引用したものと、少し順位が異なっており、①から⑤の間は多少ランダムなのだが、ERZに沿って最も“Kapoho”側の⑥が魁皇してからは、⑦⇒⑧⇒⑨⇒⑩と徐々に標高の高い、火口側に向かって移動している。
⑥辺りで亀裂が閉塞し内部通路にマグマが滞留し、火口側の弱い部分で開口している様に見えるが、さてこの後はどのような事に成るのか?このままで、流出する溶岩の流れが増加して供給量とバランスするのか、更に開口部が増加するのか?興味が惹かれる。溶岩の流出地帯の航空機からの画像は、この噴火の怖さを掻き立てる。
Image courtesy of HVO/USGS
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_maps.html




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