葉山町に「凝灰岩」製の五輪塔が在るとの情報が有り観察した。
外観は、太田市附近の天神山凝灰岩を用いた五輪塔に似ているのだが、残念ながら細粒のスコリアが大量に含まれていて、千葉に在る白色凝灰岩製の五輪塔とは石質が大きく異なるのであまり参考にはならなかった。
葉山町の文化財報告書によれば、類似の五輪塔がこの他に二件四基あるとの事であったが、報告書に添付された画像ではかなり石質が粗いので鎌倉石等が疑われたのでこれらについては後日機会が有れば調査する事にした。本件を含め、建立された時代は、様式などから鎌倉時代と推定されている。
右側の五輪塔:五輪塔は「猪俣小平六範(則)綱」と「岡部六弥太純(澄)」両将の墓と伝えられるが、左右の何れが猪俣氏・岡部氏であるのかは明らかでは無い。
尚、五輪塔の表面は接写した画像を詳細に点検した結果、表面に樹脂塗料を塗布している為に、構成している火山ガラスの形状などを観察する事は出来なかった。
画像の横幅は約10mm
下図は塗布幕が剥離している部分
火山ガラスのやサイズや形状を特定出来なかったので、石材の産地は不明。
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