風化した面にはウニの棘の様なものが見えます。風化しても常に波浪等でアタックを受けていると硬いものが残るので観察しやすいですが、破断面ではそれ程目立ちません。波浪などを受けない神社や石蔵や店蔵の礎石では貝砂は本当に芽出しません。
上の画像の三角形の破断面が比較的平に割れていましたので、この面を最終的に#1000の研磨材で磨き、丁寧に超音波洗浄を掛けてみました。撮影時に平行になっていなかった様で画像の下の方が少しピンボケなのが残念ですがかなり細かな貝砂まで観察できます。
画像を横幅20mmでトリミングしてみみました。
デジカメを上手く使うとこの程度まで無理なく拡大画像を観察出来ます。小さな有孔虫らしいものも観察出来ますね。
この手の凝灰岩質石材の資料には何度も書いた様に「貝砂」の文字が殆ど出て来ません。でもこれは他の砂岩と比較する大きな手段だと思っています。但し、房総の「石射太郎」の丁場で採掘されていた石材と伊豆半島南部で最写された同種の石材との相違点はまだ調査の入口に入ったばかりです。
来週にはカメラとサンプルの設定を調整してナントカ、もっと高精細な画像を取りたいと考えています。
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