上賀茂の石丁場は殆どが個人の所有地で有り、その敷地内を通らないと丁場に入れないので、地権者と良く話をして入れて頂く事が必要です。
この付近には、地元で産出した石材を用いたであろう石蔵や家屋が良く残されていますので、これらを観察するだけでも、岩相の良い勉強になります。
岩相は一定ではなく、一つの建築物でも三種類の岩相の石材を用いている場所もあります。但し、苔や黴に覆われている事も多く観察は容易ではありません。
例えば、この場所の坑道の入り口はかなり狭いものでした。すこししゃがまないと頭を手ひどくブッツケテしまいます。
中には蝙蝠が生息しています。最近はかなり減ったのだそうですが、冬場なのでフラッシュを焚いても飛び回る事が無く楽でした。房総ではフラッシュを焚くと大騒ぎになってしまいます。
坑道に入るとまっすぐの方向は崩落で進めず、直ぐに左手に曲がります。天井の高さは腰をかがめて歩く程度ですが、直ぐに天盤の崩落が有りこの上か下を潜り抜ける事になります。(私は上を通りました)
通り抜けると直ぐに落盤によるズリの為に床が高く、リュックをおいて這いずってこれを通り抜ける事になります。狭い坑道には慣れていないので、懐中電灯が小さい事も有りかなり心細い状態となります。
この後は、坑道がまた左に折れて急激に下に向かいます。水気が多くなりますが、ここから広い丁場に繋がります。丁場からは橇を使って石材を搬出していたそうです。坑道の外はこの様に石垣が積まれ石材置き場と搬出用の橇の通路になっています。
この処、新しいデータベースを造るために大車輪で作業を進めているので、ブログの更新にまでは手が回らない状態です。のんびりお付き合い下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿