引き潮の時期に神社の有る御崎の方に近寄ると波の来ない崖の部分でこの様な露頭があります。この画像では遠すぎるので、もう少し近づいて撮影した画像をトリミングすると下図が得られました。
白いものは軽石の潰れたものが多い様です。貝殻の小さな破片(貝砂)も見えます。赤と黒のスコリアも見えます。小さな岩片も見えますがこの程度の画像ではその種類までを見分けることが出来ません。
現在は崖の崩落で「危険」と書かれた看板で立ち入りを厳重に戒めていますが、実はこの奥に入る事が出来れば岩相はかなり変化します。砂礫分が少なくなるとこのような地層も見えます。但し固結度は低い様です。中央は石灰藻でしょうか?周辺を見て頂くと貝砂が非常に多くなっています。
上の画像の中心部をトリミングした画像を下に示します。石灰藻(?)の右手に発泡した軽石があります。周辺には二枚貝や牡蠣らしい破片と共に貝砂が大量に含まれているのが判ります。
中にはこれはウニのとげでしょうか?やはり細かな貝砂が大量に観察されます。
実はこの御崎の奥の方にもこの様に石材を採掘した跡がこの様に観察されます。これは現在は立ち入りが危険なので”Google map”等でこの付近の海岸を拡大してみると識別出来ます。
伊豆半島の東海岸では、この様な貝砂が多く含まれる石材の採掘が、南の須崎、柿崎辺りから板戸付近の海岸ややや山寄りで盛んに行われ江戸とその周辺に出荷されていた様です。
2016年の始まりも石丁場から始まりました。
3月から千葉県立中央博物館では「石材が語る 火山が造った日本列島」と言う小さな展示が開催されます。私もこの企画に少しだけお手伝いしているので今年の初めは慌ただしくなりそうです。
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