2015年11月10日火曜日

芦沼石 栃木県真岡市で

茂木石の画像を紹介した折にこの建造物の画像も御紹介しているが、改めて今回内部の撮影もお許しを頂き、棟札の確認も出来たので、前回の画像も含めて再度石材の詳細をご案内します。
この石材の特徴は、軽石を含んではいますが風化していないので、大谷石の様に黒い「ミゾ」に成る事はありません。下の画像でも判るようにやや白い塊に見えるのが軽石です。
更に、この建築物ではかなり大きな材料を用いている事も特徴の一つとして良いと思います。窓の部材形状に着目してトリミングした画像です。窓の小屋根は1枚の部材から彫り出されています。部材の長さは約210cmです。この建築物の用材の標準寸法は「1尺x1尺x3尺=30x30x9cm」ですから細長い(結構太いのですが)石材を掘り出せるのは、石材がかなり硬い事を示しています。
 窓の建て柱は別物を充てています。
 窓の下側の部材も同じ様に長い部材から彫り出しています。


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