2012年3月9日金曜日

神津島 多幸湾の黒耀石 -2

正統派の観察者はこんな事をしないのですが、コリメート撮影の時にほんの少しカメラの光軸と顕微鏡の光軸をずらしてやると影が出て来ます。画面が均一な明るさにならない状態ですね。
そうすると、この黒耀石の様な、オープンでは真っ白で、クロスにすると真っ暗になってしまうようなガラスにも、この様に不均質な部分が在ったり流離模様が見えて来たりします。上部~右上の部分の淡い影の中にも、下側ではっきりと見える構造と同じものが出来掛かっている事が理解できる訳です。オープンで黒く見えるからと言って、全てが不透明な酸化鉄の微小な結晶があると思うのは間違いで、この様に観察方法を変えたり、レンズの倍率を代えて、チェックをする事が大切です。
なんて言いながら、斜長石・石英・輝石・角閃石・緑泥石以外は殆ど区別がつかない初心者ですが、普通の人がやらないような変な観察方法は妙に考え付くおっさんの観察記録です。
前の画像と比較してみて下さい。角度と倍率は少し違いますが大体同じ部分を観ています。

産地は異なるが、真珠岩の拡大画像が出て来たのでご紹介しよう。これは月山南側で産出するもの。スケールは無いのでごめんなさい。横幅が50mm位だったろうか・・・




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