神津島の黒耀石の薄片がありましたので観察してみました。薄片を偏光顕微鏡で観察したり、実体顕微鏡で表面を舐める様に観察するまで、実は「黒耀石」と「真珠岩」と「松脂岩」との差が良く判って居ませんでした。勿論、今でも判っているかはなはだ疑わしいものですが・・・
観察してみると、これは真珠岩に近い黒曜石だと判りました。上の画像はオープンニコルです。黒耀石はクロスニコルにすると真っ暗になりますが、この薄片の場合は所々に「斜長石」の結晶が入っています。それを核にして同心円状の模様が微かに見えた様な気がしたので、薄片の上をうろついて居たらこんな構造が浮かび上がって来ました。画面左側はなんだか私の大好きな枕状溶岩の重なりの様にもみえますね。倍率は確かx10x10で100倍。下の画像はx10x40の400倍でこの模様の様な部分を見てみたものです。
屈折率の関係で模様の部分はひどく凸凹の様に見えてしまいます。
明日、時間が在ったら、上の画像を少し「正しくない」観察方法で撮影した画像をご案内しようと思います。出来れば本格的な真珠岩の実態顕微鏡画像も何処かに在る筈なので探してみましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿