2018年4月5日木曜日

霧島山系新燃岳:4月5日早朝の爆発的噴火画像;気象庁火山カメラから

4月5日早朝の噴火画像を気象庁の火山カメラからDLしましたので、鮮明度には欠けますがご紹介します。






















2018年4月4日水曜日

日本で一番古い石碑は花崗岩?

毎年の恒例で芦野に今年最後の桜を観に行って来ました。往路復路共に沿道には満開の桜や辛夷、木蓮等の花が満開で、僅かに帰途に経由した塩原の裏の三依付近は雪が残っていて桜は有りませんでしたが花三昧の一日でした。
帰途に、大田原市湯津上の笠石神社御神体の「那須国造碑」を観て着ました。大田原市のこの国宝に関する解説には、この石碑は花崗岩が用いられていると記しています。
http://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/2013082778383/



500円の拝観料をお納めし、宮司殿の歴史講和を拝聴し、神社の扉を開いて頂き御神体の石碑を観察しました。御神体なので写真は駄目だととの事でしたので諦めましたが、私には花崗岩には思えませんでした。残念!証拠を提示出来ない!
強いて言えばアルカリ長石が多い為に淡紅色を呈するあまり日本には無さそうな花崗岩の印象でした。宮司さんに拠れば、地元の石材屋さんが、川向こう(那珂川)には同じ様な岩石が在るよと仰っていたとの事で、この地域の東に岩体の有る石英閃緑岩や花崗閃緑岩ではないかと思われました。石碑を支えている箱状の石材が凝灰岩の様でしたので興味を惹かれました。この付近の佐良土で観察される亀山石とも違っていて、小田原の日銀等に使われた「白丁場石」のような雰囲気でした。
創建当時の神社の基壇が面白い石組をしていましたので併せてご紹介します。







鳥居は安山岩系の石材に思え、明治三十八年の建立日と石工のお名前「人見延吉」の名が刻まれていました。最近は妙に石工さんのお名前が気になります。



日本三古碑の他の二つ、多賀城碑と多胡碑は砂岩ですが、此処では硬い石材表面に小さな文字の彫でしたが、均整がとれた端正な文字が刻まれているのを見るのは、読めもしないのに清々しい気分でした。

2018年3月29日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:3月21日⇒27日;18火山

New Activity/Unrest

Ambae | Vanuatu | 257030 | Elevation 1496 m
3月21-27日の間、火山灰を含む噴煙が高度 3-4.6 km に達しました。報道に拠れば、降灰により島の南部と西部が、作物への被害、飲料水へのコンタミ、家屋の崩壊等で三か所の村民が避難しました。3月25日のフライトはキャンセルされました。島民に拠れば、白熱岩塊が1800と2200頃には高さ 1 km まで放出されたと語っています。住民によれば、その後4回の噴火が発生したとの事です。

Copahue | Central Chile-Argentina border | 357090 | Elevation 2953 m
3月24日に爆発的噴火が観測されました。警戒レベルは「イエロー」に引き上げられ、火口から 1 km 以内は立ち入り禁止です。

Ijen | Eastern Java (Indonesia) | 263350 | Elevation 2769 m
3月21日の2100時に亜硫酸ガスの噴出により、北西に 7 km 離れた村の27名の住民が、手当てを受けたと報告されました。火口への道は閉鎖されました。21-22日には山頂付近で白煙が 100-200 m 上昇しました。1月から3月までに既に三回の異常なガス濃度が観測されています。警戒レベルは"1”を維持していますが、火口付近への立入はしない様に勧告されています。

Kick 'em Jenny | North of Grenada | 360160 | Elevation -185 m
地震活動は引き続き衰退しています。警戒レベルは「イエロー」に引き下げられました。

Kirishimayama 新燃岳 | Kyushu (Japan) | 282090 | Elevation 1700 m
溶岩の流出は3月9日に停止しましたが、北西側山腹の溶岩流は引き続き流れ下っています。高いレベルの地震活動が引き続き継続しています。亜硫酸ガスの放出量は、日量で 600 トンで、西側山腹の割れ目火口は少し開いたようです。した。25日0735時に火山灰を含む噴煙が 3.2km 上空に達し、噴石を上空 800 m まで噴出しました。0845時の噴火では火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 2.1 km まで上昇し、極小規模の火砕流が西側に 800 m 流れ下りました。3月24日には亜硫酸ガスの噴出量は日量で 300 トンでした。

Myojinsho 明神礁 | Japan | 284070 | Elevation 11 m
3月24日の報告で、明神礁付近の変色域は噴火に拠る物と考えられると報告されました。
⇒気象庁の「火山現象に関する海上警報(船舶向け)では下記のベヨネーズ列岩に関する警報は24日1500に発表されていますが、明神礁については掲載されていません。「火山名:ベヨネース列岩 噴火警報, 北緯31度54.50分 東経140度 1.60分,海底噴火による影響が及ぶおそれ 周辺海域警戒」

Ongoing Activity

Agung | Bali (Indonesia) | 264020 | Elevation 2997 m
3月26日1009時に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が少なくとも標高 3.6 km に達しました。警戒レベルは1-4段階の“3”に据え置きです。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
この間20回の噴火が南岳火口から発生し、その内の2回は爆発的噴火でした。1回目の爆発的噴火は3月21日0138時で噴煙は火口縁の上空 1 km に達し、3月26日0228時の爆発的噴火では噴煙は 2.8 km 上昇し、テフラは 900 m 上昇しました。

Dukono | Halmahera (Indonesia) | 268010 | Elevation 1229 m
3月21-25日の間火山灰を含む噴煙が高度 1.8 km に達していました。

Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
3月18、21-22日に火山灰を含む噴煙が高度 1.8 km に達しました。

Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動状態の変化は無いようです。
https://volcanoes.usgs.gov/…/kil…/multimedia_chronology.html

Mayon | Luzon (Philippines) | 273030 | Elevation 2462 m
3月21-27日の間、重力による溶岩流の前進、火山ガスと水蒸気の噴出、岩屑雪崩等が続きました。3月23日の1039と2133時に火砕流が4-5km流下しました。

Popocatepetl | Mexico | 341090 | Elevation 5393 m
3月16日に航空機からの観測で小型のNp.78溶岩ドームの成長を確認しました。この溶岩ドームは直径50m、高さ30mで、火山ガスを噴出しているのが確認されました。21-27日の間は連日、20-233回の噴火が発生しました。

Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
火山の活動度は前の週と変化無く、19-25日の間は連日17回の噴火が発生しています。亜硫酸ガスの噴出量は日量で5,180 トンでした。3月7日の0853時には火山灰を含む噴煙が3.5km上昇しました。

Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
衛星画像で18-19日と21-22日に熱異常が観測されました。

諏訪之瀬島 | Ryukyu Islands (Japan) | 282030 | Elevation 796 m
22-23日と25-26日に噴火により噴煙が高度1.2-2.4 km まで達しました。

Turrialba | Costa Rica | 345070 | Elevation 3340 m
3月23日0605時に噴火が発生し、小規模の火山灰を含む噴煙が火口縁上空100 m まで上昇しました。

Villarrica | Chile | 357120 | Elevation 2847 m
時折、弱い火映が観測されますが活動は2017年12月中旬から低調な状態が続いています。
追加情報
秋田駒ヶ岳の火山活動解説資料が公表されていますので御案内します。
秋田駒ヶ岳の火山活動解説資料:3月28日1710
http://www.data.jma.go.jp/…/send…/18m03/201803281710_208.pdf
秋田駒ヶ岳ライブカメラ:国土交通省湯沢河川国道事務所
http://www.thr.mlit.go.jp/yuzawa/17_sabou/livecam/index.htm

ご紹介する火山画像は以下の通りです。
“Klychevskoy”,

“御嶽山”,

“薩摩硫黄島”,

“秋田駒ヶ岳(火山活動解説資料の抜粋)”

“諏訪瀬島”,

“霧島山系新燃岳”,

“霧島山系硫黄山”

以上

2018年3月25日日曜日

房総中部の鍵層実習(1)

「死都日本」のシンポジュームの頃からの御付き合いの“U”さんからお誘い頂いていた「茂原」周辺の火山灰鍵層の調査に、予定の三日間の内の最後の一日に同行させて頂いた。
 火山灰層は以前に取り組み掛けていた時期もあるが、手に負えなくて10年以上離れていたが、名も無い房総半島の凝灰岩質石材調査をやっている人間が鍵層を殆ど見ていないのでは情けないと思っていたので早速飛びついた次第。結果的に、“U”さんに全面的におんぶにだっこで、しかも私の体調を「忖度」して頂いて、道路脇の極めて好条件の露頭だけを御案内頂いて、露頭近くでのお昼まで御馳走になってしまった。
採取した広域火山灰層:鍵層サンプルを保存

最初の“Ks5, Ks6”露頭の遠景。カーブミラーの位置が“Ks6”

全コースと鍵層名。

鍵層の位置をGPSデータでプロットした例。

最初の鍵層“Ks5”は苔に覆われていたが“U”さんが成層済み。

鍵層の拡大図。

カーブミラー脇の高さの“Ks6”は 1 mm サイズのスコリアが点在。

ガラス質の鍵層“Ch2”の例。

洗浄前の鍵層“”内の黒雲母結晶(黒い六角形)これは飛騨山脈起源の貝塩上宝テフラ(KMT)に含まれている。画面幅は 3 mm。

この付近の鍵層については露頭位置も含めて 1/5万地質図「茂原」の73頁以降に記述が有るが、・・・地質図は下記にあります。
https://www.gsj.jp/…/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_08077_2016_D.pdf
私の様に、「素人から始める鍵層テフラ実習」はあちこち見ないと地質図も読めないが、これからのんびり顕微鏡で観察の予定。九州の小林カルデラ起源のテフラでは、水洗いの上澄みの中にも顕微鏡サイズのガラス片が浮遊していて面白い。

2018年3月22日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:3月14日⇒20日;18火山

この火山情報はGVPの火山情報を簡略に整理し、日本火山の会MLとFBに投稿したものをここで改めて紹介しています。画像は各火山のライブカメラからキャプチャーしたもの。
New Activity/Unrest
Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
2月から3月に掛けての活動状況は2017年の10月末に観測された状況と似ていますが、噴煙に含まれる火山灰の量が増えています。現在の噴火活動は周辺地域に打撃を与えており警戒レベルを0-5段階の“3”に引き上げざるを得ない状況であり、活動的な“Lake Voui”の火口から半径 3 km 以内の立ち入りは禁止されています。報道に拠れば、島の北西、西、南西及び南側で降灰が観測されています。

Kick 'em Jenny  | North of Grenada  | 360160 | Elevation -185 m
3月12-15日に地震活動は劇的に減少しました。警戒レベルはオレンジを維持しており半径 5 km 以内は立ち入り禁止です。

Kikai 薩摩硫黄島 | Japan  | 282060 | Elevation 704 m
3月16日に観測された地震活動は翌日には減少しましたが警戒レベルは5段階の“2”を維持しています。火映は時折観測されています。

Kirishimayama 新燃岳 | Kyushu (Japan)  | 282090 | Elevation 1700 m
⇒気象庁・防災科研・産総研等のサイトを参照下さい。
産総研のこの火山のサイトでは3月14日までの現地調査報告も掲載されています。
https://www.gsj.jp/hazards/volcano/kirishima/2018/index.html

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  | 211040 | Elevation 924 m
3月12-17日の間の活動は通常レベルでした。“N1”火口からはラピリ(火山礫)、火山弾や時折火山灰を高さ120mまで噴出し、“N2”火口では活動がやや弱く最大 80 m エイドです。“N”火口での噴火の周期は大体時間当たり 3-8回です。“C”火口からは連続的に火山ガスが噴出しています。“S2”火口からは時間当たり2-5回程度の噴火で高々80mまでの上昇です。“C”火口での爆発的な活動は3月19日2027時に始まり40秒間継続しました。最初の噴火では白熱岩塊を火口周辺に飛散させました。その後の2回の噴火では白熱岩塊が80m上昇し、テフラが島の北西側に降りました。2028時の“N2”火口の噴火ではラピリが100-120mの高さに達しました。

Ongoing Activity
Aira  桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の情報サイトを参照下さい。

Ambrym  | Vanuatu  | 257040 | Elevation 1334 m
2月から3月に掛けての画像による観測では、溶岩湖は相変わらず活動的で火山ガスと水蒸気を放出しています。観光客からは時折火山ガスの周期や爆発音が聞こえた事が報告されます。警戒レベルは0-5段階の“2”を維持しています。“Benbow Crater”火口からは半径1km以内、“Marum Crater”火口からは半径2.7km以内は立ち入り禁止です。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
3月14日2219時に地震計と空振計は小さな噴火を観測しました。天候に阻まれて火山灰を含む噴煙は観測出来ませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」です。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
3月14-20日の間、火山灰を含む噴煙は高度 1.8-2.7 km まで上昇し様々な方角に広がった事が報告されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
3月12-13日の噴火では火山灰を含む噴煙が高度 2.7 km まで上昇しました。航空カラーコードは「オレンジ」を維持しています。

Kadovar  | Papua New Guinea  | 251002 | Elevation 365 m
南東側火口内の溶岩ドームは相変わらず輝いていますが、3月10-20日の間に僅かに1mだけ成長しています。3月13日には主火口で弱い火映が観測されました。
14日には主火口と南東側海岸火口の両方で明るい火映が観測され、同時に暗灰色の火山灰が両火口から噴出し19日まで続きました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動変化は認められない様です。
3月19日はこの山頂噴火口の噴火10年記念日でした。
山頂火口(Overlook crater)は当所35mの大きさでしたが、現在は 280 x 200 m に成長しています。下記を開いて上段の火口の画像をクリックするとこの間の火口の大きさの変化が判るライムラプス画像が表示されます。
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_chronology.html
また、下記アドレスのFBでは3月20日の投稿を観て頂くとこの日に撮影された火口の状況を示す7分程度の動画が英語の解説付きでご覧になれます。
https://www.facebook.com/USGSVolcanoes/

草津白根山 | Honshu (Japan)  | 283120 | Elevation 2165 m
火山性地震が徐々に弱まっているので警戒レベルを5段階の“2”に引き下げました。

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 | Elevation 2462 m
13-20日の間の活動は溶岩流の流下、火山ガスと水蒸気の噴出、岩屑雪崩等の活動が続きました。溶岩流は夫々“3.3 km, 4.5 km, and 1.9 km long in the Mi-isi (S), Bonga (SE), and Basud (E) drainages”流れ下っています。亜硫酸ガスの噴出量は日量で969~2,077トンの間です。3月14日0831-0832には溶岩噴泉が発生し明るい灰色の火山灰が火口上空200mまで上昇しました。また、16日1347時には火砕流が 4-5 km 流れ下りました。警戒レベルは0-5段階の“3”であり、半径6kmの全域と南南西及び東北東の半径7kmは立ち入り禁止です。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べると噴火活動はやや強まり、12-18日の間は連日17回程度の噴火が発生しています。亜硫酸ガスの噴出量は14日の観測で3,110トンでした。半径12km以内は立ち入り禁止です。⇒最近はライブカメラを観ていても、風向きの関係もありますが中々噴煙画像を見る事が出来なくなりました。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
3月11-14日の間、衛星画像で熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | Elevation 796 m
3月17日に噴火が観測され噴煙が高度 1.8 km に達しました。

Yasur  | Vanuatu  | 257100 | Elevation 361 m
3月19日も衛星画像での観測では噴火活動は活発です(ライブカメラは故障したままです)。警戒レベルは0-4段階の“2”。半径 395 m 以内は立ち入り禁止であり、風下側では火山ガスに注意するよう呼びかけています。

“Fuego”,

“Klychevskoy”,

“Popocatepetl”,



以上

2018年3月19日月曜日

ぶらタモリ」の舌に吸い付く黄色い石:山川石:鹿児島編

 今回の鹿児島後編で「舌に吸い付く」山川石の紹介があった。良質のものはほぼ独占的に島津家で墓石に用いられていて、勿論他にもこの石材を用いた墓石等が在り、山川では幾つか露頭も有るらしいのだが、島津公の墓石に使われた様な均質なものは余り無いのでネット等で見るとあまり芳しくない。
そこで、島津家墓所の旧福昌寺跡の山川石を用いた墓石の加工の精密さ、微細な彫刻が見事に保たれている状況をご紹介。
先ずは石造とは思えないほどの細かな細工を観て頂きたい。
これが舌に吸い付く程に細粒の隙間が多い凝灰岩の表面とは思えないですね。

この黄色が本来のこの「山川石」の色合いです。

島津家の墓所では、ご夫妻が隣り合って二つの墓石:宝篋印塔の下に眠ります。
右側の「斉彬」の戒名が僅かに崩れています。

ご婦人、御三方の墓石

福昌寺は廃寺となっていますが、境内にはこれだけの墓石が安置されています。

 大木さんは例えで「風化しないのですよ」と話されたが、軟らかくて細かな細工を施し易くて、しかも長い年月に亘ってその姿を保ち続ける島津家の墓石は、山川石の中でも最高級の石質です。舌に吸い付くほどに細かな隙間が有り、細工し易いほどの堅さなのに、風化が進行しないのは、この石材の表面に薄い堅いシリカの層が形成されるのでは無いかと想像する。

2018年3月18日日曜日

奥州街道入口の街の凝灰岩質石材

現在の足立区六月・島根・栗原付近は旧奥州街道の入り口付近に当たり、色々と歴史的な興味引かれるものが点在している。半径400m程度のごく狭い範囲で、房州石に良く似た伊豆の凝灰岩を観察する事が出来たので御案内。
 地名の「六月」は、この地域の「炎天寺」と云う風変わりな名前のお寺に伝わる話しでは「平安時代後期の天喜四年(1056)に、岩手に向かう源頼義と八幡太郎義家の軍がこの付近で野武士の一隊に遭遇し、京都からの長旅で疲れ切った源氏は戦況厳しき折に、遥か京都の石清水八幡宮に戦勝を祈願。兵士らの心を引き締めて勝利に至ったという。これを喜んで、寺の隣に八幡神社を建立。村の名を闘いの有った六月から「六月」に、更に寺の名を源氏の白幡が勝ったので「幡勝山」、祈願が適ったので「成就院」炎天の最中だったので「炎天寺」と名付けたという。
 画像は
天下長久山国土安穏寺の唯一昭和以前の建築である鐘楼基壇に用いられた房州石に似た伊豆の凝灰岩

その刷毛目の様な美しい石材表面の例



石材の一部を拡大したもの。緑色凝灰岩の塊が混ざっている

「天下長久山」扁額が掛る山門

地元の歴史的な有力者旧「石鍋徳蔵家」正門脇の石材例

炎天寺正門脇の石塀の石材例

炎天寺石塀に嵌めこまれた寄付者芳名を刻んだ標石は伊豆の凝灰岩。

以上