2018年4月4日水曜日

日本で一番古い石碑は花崗岩?

毎年の恒例で芦野に今年最後の桜を観に行って来ました。往路復路共に沿道には満開の桜や辛夷、木蓮等の花が満開で、僅かに帰途に経由した塩原の裏の三依付近は雪が残っていて桜は有りませんでしたが花三昧の一日でした。
帰途に、大田原市湯津上の笠石神社御神体の「那須国造碑」を観て着ました。大田原市のこの国宝に関する解説には、この石碑は花崗岩が用いられていると記しています。
http://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/2013082778383/



500円の拝観料をお納めし、宮司殿の歴史講和を拝聴し、神社の扉を開いて頂き御神体の石碑を観察しました。御神体なので写真は駄目だととの事でしたので諦めましたが、私には花崗岩には思えませんでした。残念!証拠を提示出来ない!
強いて言えばアルカリ長石が多い為に淡紅色を呈するあまり日本には無さそうな花崗岩の印象でした。宮司さんに拠れば、地元の石材屋さんが、川向こう(那珂川)には同じ様な岩石が在るよと仰っていたとの事で、この地域の東に岩体の有る石英閃緑岩や花崗閃緑岩ではないかと思われました。石碑を支えている箱状の石材が凝灰岩の様でしたので興味を惹かれました。この付近の佐良土で観察される亀山石とも違っていて、小田原の日銀等に使われた「白丁場石」のような雰囲気でした。
創建当時の神社の基壇が面白い石組をしていましたので併せてご紹介します。







鳥居は安山岩系の石材に思え、明治三十八年の建立日と石工のお名前「人見延吉」の名が刻まれていました。最近は妙に石工さんのお名前が気になります。



日本三古碑の他の二つ、多賀城碑と多胡碑は砂岩ですが、此処では硬い石材表面に小さな文字の彫でしたが、均整がとれた端正な文字が刻まれているのを見るのは、読めもしないのに清々しい気分でした。

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