2017年5月5日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月26日⇒5月2日;25火山

GVPの火山活動情報の概要を御案内します。
 New Activity/Unrest
 Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の火山活動情報を参照下さい。
  
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
衛星画像等のデータ解析から、426-27日と29-30日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.5-1.8kmに達し、東、北東或いは北に広がった事が報告されました。
  
Kambalny  | Southern Kamchatka (Russia)  | 300010 | Elevation 2116 m
クベルトに拠れば、中規模の火山活動が421-28日の間も継続していた事が報告されました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Langila  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像の解析から、426日と52日に、火山灰を含む噴煙が高度2.1kmで東から北東方向に広がった事が報告されました。
  
Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | Elevation 1807 m
424-30日の間、鳴動音を伴うストロンボリ式噴火が観測された事が報告されました。爆発は時として衝撃波として観測され、大部分の赤熱テフラは火口内に降り積もりましたが、その一部は南西から南東の谷に堆積しました。ストロンボリ式噴火は42日を境に活動が衰え濃い灰色の火山灰が火口から立ち上るのが見える様になりました。活動は26-27日は低下していましたが、28日には再びストロンボリ式噴火に戻り、その幾つかの噴火の際には家屋を揺るがせました。430日の0200-0330時の間は、中規模からやや高めの活動で推移しました。小型の火砕流が南西側の谷を高度200mまで流れ下りました。島の東側に落下したスコリアの直径は直径40mmに達しました。
  
Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
430日から51日の間、地震活動は火山のテクトニックな活動を示す長周期の地震と低い鳴動を示していました。51日の0621時はやや大きな噴火が記録されましたが、他には噴火は発生しませんでした。

Ongoing Activity
 Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から426-28日の間、火山灰を含む噴煙が高度2.1kmに達し北から北東に広がった事が報告されました。
  
Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトに拠れば、火山ガスと水蒸気の噴出が421-28日の間継続しました。また連日熱異常が衛星画像で確認されています。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  |  | Elevation 1730 m
AVOに拠れば、428日から52日に掛けて得られた衛星画像では、山頂火口内の溶岩ドームはより広く、より高く成長しています。特に注目すべき点は、この溶岩ドームの成長が殆ど地震で観測されていない事です。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Colima  | Mexico  | 341040 | Elevation 3850 m
428日に公表された報告に拠れば、この1週間に34回の高周波地震、26回の長周期地震、二時間半継続した火山性微動、8回の地滑りと1回の小さな爆発を観測しています。フィールドワークでは火山の北側の火口から1.9kmの地点で火山弾を発見しています。また、別の火口から北北東へ1.5kmと1.7kmの地点では、火砕流に拠るとみられる濃い火山灰の堆積物を観測しました。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から426日から52日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.4kmに達し西側と東に280kmまで拡散した事が報告されました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
クベルトの報告に拠れば、423-26日の間複数回の爆発が発生した事が、7km東のパラムシル島の住民から報告されました。火山灰を含む噴煙が高度2.1kmまで上昇し少量の降灰が25日に観測されました。航空カラーコードはオレンジです。

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3330 m
426日の1820時にNSEC火口から溶岩の流出が始ま火砕丘の麓に流れ下りました。2220時にはストロンボリ式噴火が始まり、火山弾が放出され、溶岩流は“Valle del Bove”谷に向かいました。27日の0220時には溶岩は北側からも流れ始め、北東の谷に向かって流れ、0320時からは火山灰が噴出し始め、1230時頃からはストロンボリ式噴火は静まり始めやがて停止しました。溶岩流が1600時頃まで進んだ時に、北東側の流れが雪との接触で水蒸気爆発を起こしました。画像は溶岩流を示す高温部が観察される熱画像。
  
Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
424日の1700時にラハールが直径2mもの岩塊、木々の枝葉、樹幹等と共に、Río Ceniza (SSW) drainage渓谷を下りました。ラハールは1km程流れ下って停止しました。429日から52日に掛けて、複数回の爆発が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁上空1.1kmまで上昇し、15kmほど西側や南西側に広がりました。爆発の際には、半径10kmの範囲では衝撃波が伝わりました。白熱岩塊は火口縁から200mの高さまで放出されました。
  
Kick 'em Jenny  | North of Grenada  | 360160 | Elevation -185 m(海底火山)
429日から地震活動が活発化しています。Grenada and Montserrat に存在する観測機関では、25秒間継続する強い自信を観測しています。この地震は火山の活動に関係するものです。半径5km以内の立ち入りは禁止されています。
  
Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒一時的な溶岩湖の湖面変動の後は、これまで通りの火山活動が継続している様です。
  
Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
報告に拠れば、弱い熱異常が衛星画像で確認されています。422-23日と25日には、火山灰を含む噴煙が南西に125kmまで広がっています。航空カラーコードはオレンジです。
  
Nevado del Ruiz  | Colombia  | 351020 | Elevation 5279 m
425日から52日の間、地震データは火山の不安定な状況を示し、地震活動の数と規模の何れも前の週の状態を上回っています。相当量の市場来と火山ガスが噴出しており、426日には火山ガスと水蒸気に火山灰が混じり火口縁から1.2km上空まで上昇し北西から南西方向に広がりました。20日には小さな熱異常が観測されています。警戒レベルはイエローです。
  
Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3212 m
429日にウエブカメラに小さな噴煙が上昇し拡散するのが捉えられていました。
  
Popocatepetl  | Mexico  | 341090 | Elevation 5426 m
425日から52日にかけての連日、毎日26回から109回もの、時折火山灰が混じる水蒸気や火山ガスの噴出が観測されました。夜間や早朝には火口の火映現象が観測され、連日7回の噴火が観測されました。また、26-27日には15回の噴火が観測されています。警戒レベルはイエローです。
  
Reventador  | Ecuador  | 352010 | Elevation 3562 m
425日から52日に掛けて、爆発、長周期地震、火山性微動、噴気等を示す地震活動が観測されました。噴煙は火口縁から500m程上昇し大体西から南西に広がりました。25日には白熱岩塊が南西側と南東側の山腹を800mほど転がり落ちるのが観測され、28日には火映現象が観測されました。429日から51日の間は天候が悪く目視できませんでした。
  
Rinjani  | Lombok Island (Indonesia)  | 264030 | Elevation 3726 m
2016年の927日の噴火の際の地震と同一パターンの火山性微動が428日から増加し始めました。警戒レベルは14段階の2を維持しており、火口から半径1.5km以内は立ち入り禁止です。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5967 m
424日から30日の間、前の週に比べて地震活動はやや減少し、連日噴火活動は平均して33回を数えていました。火山灰を含む不燃は火口縁の上空3.2kmまで上昇し、南東に40km付近まで広がっていました。25日から52日の間は衛星画像やウエブカメラ、あるいは地震計の観測データで突発的な火山灰を含む火山ガスの噴出が捉えられていました。426日と28日には強い爆発が生じて、火山灰を含む噴煙が高度7.9km(火口縁の上空2.4km)に達しました。
 
San Miguel  | El Salvador  | 343100 | Elevation 2130 m
427-28日のRSAM値は、通常のバックグランド値が50程度なのにも拘らず106176単位の間で変動していました。427日の1532時に強い火山ガスの噴煙が火口縁の上空1.2kmまで上昇しました。
  
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトに拠れば421-28日の間溶岩ドームの成長は何時もと同じ状態で継続しています。衛星画像では連日熱異常が観測され、航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から426-30日と52日に火山灰を含む噴煙が高度3.3-4.6kmまで上昇し、様々な方角に広がった事が報告されました。
  
上記以外に、気象庁から427日の現地調査の内容を踏まえ428日に「霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の火山活動解説資料」(8頁)が公表されていますので、御案内します。

2017年5月2日火曜日

煉瓦:(2) くず煉瓦を生かした蔵

野木町の煉瓦窯で頂いた周辺地図の中に「新井家ふるさと記念館」が記されており、この新井家の祖先が野木町での煉瓦造りの功労者で有る事が判った。案内図に煉瓦蔵が見えたので訪問させて頂いた

御当主が一時間程、新井家の煉瓦工場の創始者である事や、この煉瓦蔵が養蚕の施設の一部で有る事や新井家の系図を含めた歴史を丁寧にご説明下さった。「足踏み水車」も展示の中に在り、私は恐らくこの足踏み水車を干天の夏真っ盛りに終日これを踏み続けた最後の世代なので、あの時、「絶対に農業だけはやらない!」と心に誓った事を思い出させてくれた。
 煉瓦蔵は、職人の養成の必要もあり、規格外の「くず煉瓦」を用いて明治二十七(1894)年と同三十五(1902)年に建築されたという。明治二十七年建築の庫は基礎に栃木市の岩船石を使っていた



岩船石の礎石と煉瓦の関係

大きなチャート片が観察される

小さなチャート片が多数観察される。(15個までは数えたが)見える。千葉・埼玉等で用いられた歴史的な石材中、緑色では無い凝灰岩でこれだけチャートが観察されるのは「岩船石」だけ

外壁で観察された「規格外」の表情

図は建物の内部で観察された「規格外」の表情。

野木では手作業で煉瓦素材を整形したので焼成時に歪が多かったらしい


煉瓦:(1) そうだ!ホフマン窯を観に行こう!

そうだ!ホフマン窯を観に行こう!
 昨年、猿橋溶岩等の地質観察会の準備で下見などを重ねていた時に、中央線の橋梁や高架部、或いは発電所や水路の構築に数多くの煉瓦が使われている事に気付き、地質だけでは無く「煉瓦も少し調べておきましょうか!」と云う事になり、文献調査等を行ったのだが時間の調整が取れずに、とうとう「窯」を観る機会に恵まれなかった。
 FBで煉瓦の画像を観た時に、それがフラッシュバックと云うのか思い出されて「そうだ!ホフマン窯を観に行こう!」と思い立ち、野木町と深谷に行ってきたので、幾つか画像をご紹介したい。

野木町のホフマン窯。深谷の日煉よりも見学する事が出来るものが多いのでお勧め。
外観もこの様に美しい。耐震化補強が施されているが入場には無償のヘルメット着用が義務付けられる。

円環状の炉の内部

円環状の炉を適時区切って、素材の搬入⇒小生⇒冷却⇒製品搬出を効率よく行う。仕切り壁が見える。

出入り口、搬入・搬出用は内側程傷みが激しい。

内部の補強状況

窯上部の粉炭投入口には線路で燃料が搬入される。

煙突の構造

煙突内部は煉瓦の傷みも激しい

搬入・搬出口を外側から眺めた図

野木町の煉瓦窯については下記でパンフレットをご覧になれます(2.5MB)。見学地としては、深谷より野木町の方が観る事の出来る範囲が広いので、100円の有料ではあるが嬉しい!
http://www.town.nogi.lg.jp/data/doc/1463626264_doc_11_0.pdf

2017年4月27日木曜日

GVPの週間火山活動情報の概要:4月19日⇒25日:19火山

今週も、GVPの週間火山活動情報の概要をご案内します。
今週は19火山の情報があります。
Activity for the week of 19 April-25 April 2017

New Activity/Unrest
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
報告に拠れば、419-21日の間か座にを含む噴煙が高度1.5-1.8kmまで上昇し東と北に広がりました。
  
Kambalny  | Southern Kamchatka (Russia)  | 300010 | Elevation 2116 m
クベルトに拠れば、415日から21日に掛けて中規模の火山活動が継続しています。カムチャツカ半島南部環境保護区の観測者からの報告では、19日に少量の降灰が“Kurilskoe”湖付近で観測されています。航空カラーコードはオレンジです。

Langila  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像等のデータ解析から、423-25日に火山灰を含む噴煙が高度2.1kmに達し南と南東に25kmまで広がった事が報告されました。
  
Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | Elevation 1807 m
報告に拠れば418日に火山活動は低下し21日まで低いレベルが続きました。南側と主火口から鳴動音が聞こえ、火映が見られ、南側火口では火山灰を噴出し、20日の0900-1100時に其の強度を増しました。少量の火山灰を含む淡い灰色から褐色の噴煙が両方の火口から上昇しておりRSAM値は0500時には600に達し、その後は400-1400の間で変動し、この報告書の時点では少なくとも1400を示しています。報道に拠れば、425日に警戒レベルはステージ3に引き上げられ、女性と子供はマナム本島の“Bogia”に避難し始めました。
  
Nishinoshima  | Japan  |  | Elevation 25 m
⇒火山活動解説資料を参照下さい。

 Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
420日の報告に拠れば濃い水蒸気の噴煙が高温の火口湖の傍に在る古い溶岩ドームの傍に新しく形成された火砕丘の火口から噴出しています。火山ガス濃度は413日には日量1,000トン、420日には2,500トンに達しています。420-22日の間はストロンボリ式噴火が火山灰を火口周辺の半径300m以内に噴出しました。火山ガスと火山灰の噴煙は火口から200m上昇しました。赤十字からの報告では降灰は以下の地域から報告されています: Alajuela, Fraijanes, San Miguel, Carbonal, Cajón, San Francisco, San Roque, and San Juan Norte de Poás.422日の1316時と1603時の噴火では噴煙は高度未確認ですが上昇しました。この日にはもっと大きな噴火が記録され、2212時の噴火はとても強く火山弾をかなり遠くまで噴出しました。23日の1215時の噴火では噴煙が生じましたが到達高度は不明です。

Ongoing Activity

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像から416-17日に火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.1kmまで上昇し様々な方角に広がり、19日と23-24日には噴煙は55-85kmまで広がりました。
  
Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトに拠れば414-21日の間溶岩流は溶岩ドームの北西側山腹を流れ下りました。熱異常は衛星画像で14-17日の間も確認されました。航空カラーコードはオレンジです。
⇒カムチャツカ半島の火山については下記のサイトでライブカメラの画像をモニターする事が出来ますのでご案内します。集合画面ですが、クリックにより、拡大表示されます。画像によっては二段階に拡大されるものもあります。撮影時刻は画面の上か下に表示されます。
  
Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
419日の報告に拠れば、415日に発生した短時間の地震活動の活発化に対応した噴火は衛星画像屋地震観測或いは空振計でも観測出来ませんでしたので警戒レベルをイエローに引き下げました。
  
Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  |  | Elevation 1730 m
衛星画像の解析では、331日の噴火後に始まった山頂火口での溶岩ドームの成長は続いています。航空カラーコードはオレンジに引き上げられました。過去2週間に亘って衛星画像で地表面の温度が上昇している事が観測されています。
新しい溶岩ドームは415日の衛星画像で、火口の底深くに、直径10m以下の小さなドームとして最初に確認され、23日には直径45mまで成長しました。溶岩ドームの成長は地震活動からも確認されます。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から419-25日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.4kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
クベルトに拠れば、414日、16日と19日に、複数回の噴火が、火山から7km東のパラムシル島の“Severo-Kurilsk”の住民により観測されました。火山灰を含む噴煙は高度3.2kmに達し、少量の降灰が18日に“Severo-Kurilsk”で観測されました。航空カラーコードは引き続きオレンジを維持しています。
  
Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒相変わらずの活動が継続しています。形成された溶岩三角州の模様は415日の画像が最新です。
 

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  |  | Elevation 4754 m
クベルトの報告に拠れば414-17日と23日に熱異常が観測されています。423日には少量の火山灰を含む水蒸気と火山ガスの噴煙は高度5kmまで上昇し南西に125kmまで広がり、航空警戒レベルはオレンジに引き上げられました。24日の衛星画像では火山灰を含む噴煙は高度7kmで南西に72kmに達しています。425日には火山活動は驚くほど低下し、水蒸気と火山ガスのみが観測されました。航空カラーコードはいったんイエローに引き下げられましたが、25日に再び火山灰の存在が確認されたのでオレンジに引き上げられました。この日噴煙は高度3-4kmまで上昇し南西に60kmまで広がりました。
⇒前記クベルトのサイトでライブカメラ画像がモニター可能です。
 
Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3212 m
421日にウエブカメラが水蒸気、火山ガスに火山灰を含む噴煙が高度4kmまで上昇し、山頂付近で急速に拡散しているのを捉えました。
⇒下記サイトの火山名の右手のカメラマークをクリックするとライブカメラ画像がモニター可能です。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5967 m
ウエブカメラ等の情報から、418-25日の間、散発的な噴煙の突出があり高度8.2kmに達し、しばしば雲に阻まれて観測出来なかった事が報告されました。
⇒下記サイトの火山名の下に在るムービーマーク(real 1)をクリックするとこの火山の毎分更新されるライブ画像をモニター出来ます。
 



San Miguel  | El Salvador  | 343100 | Elevation 2130 m
417日に公表された報告ではここ数日、地震活動と火山ガスの噴出が増加している事が報告されました。この日0620-0630時にはRSAM値が突然356に飛び、通常の観測地よりも50も増加していました。18-21日と23-24日にはRSAM値は80から300の間で変動しています。
  
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトの報告に拠れば、415-21日にも溶岩ドームの成長はこれまで通り継続しています。衛星画像では13-17日に熱異常を観測しており、15日には火山灰を含む噴煙が東に95kmまで広がりました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
⇒前記クベルトのサイトでこの火山のライブ画像をモニター出来ます。
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から420-22日と24日に、火山灰を含む噴煙が高度3.3-4.3kmに達し南西と東に広がった事が確認されました。
以上

2017年4月15日土曜日

銚子砂岩の風景(10) 海静寺と屏風ヶ浦等 これで一区切り!

さて、「銚子砂岩の風景」の最終回は前回オーバーフローの本銚子駅傍の海静寺のご紹介と、屏風ヶ浦の風景を少しご紹介して終わりたいと考えます。
 海静寺さんは大きなお寺ではありませんが、「ジオ」的な興味深いものを観察出来ます。銚子石で造られた手水鉢です。上面の多数の穴は幾つかは本物の穿孔貝の巣穴かもしれませんが、デザイン的なものと考えてよいと思います。銚子には同じような手水鉢が他にも観察されます。

階段を上がって境内に入り左手前方に見える房州石の石塀です。砂岩が採掘される銚子でこの石材は珍しい観察例です。

傾斜地に在る境内の坂道を登り始めると植生脇に埋め込まれた古瓦が有り、その中に「黒生」の瓦である刻印観察されます。この瓦の粘土も河川系の粘土では有りません。資源が枯渇したので長期計画で調査中です。瓦のサンプルを博物館に収蔵させて頂きました。



清水小学校の校庭と同じ段丘目にまで上がるとこの不思議な灯篭が観察出来ます。古銅輝石安山岩の軸部と火袋や笠は銚子石で造られた灯篭です。


 屏風ヶ浦は、名洗町側は観察用の遊歩道が整備された様ですが、地層の壁に取りつく事は出来ない様です。Googleマップを見てみるとその先は防波堤が波をかぶっている場所も有り2011年の津波で部分的に破壊されたままの様に見えます。
 ここではある銚子地質観察会の際の干潮時に、遊歩道が未整備の部分で屏風ヶ浦の地層を観察した画像を数枚ご案内します。崖を下る道は数か所ありますが、その付近は駐車禁止で車を止める事は出来ません。下る道は大体急坂で水流が有り、苔等でものすごく滑り易いので防波堤まで行くだけでも大変です。名洗町付近の遊歩道が整備された部分で観察するようお勧めします。





“KG1c”と書かれたテフラ層は春日層のものです。その道のプロが表面をクリーニングしメモを彫り付けたので、横から撮影させて頂きました。プロが居られるとこんな時に嬉しいですね。助かります。

その前の地層の画像はスランプ層ですね、折れ曲がっています。

私はこの時はもっぱら軽石のチェックで終わりました。
 素人の説明は全く至らないのですが、画像の数は沢山あります。面白そうだと思って頂ければ幸いです! 

銚子砂岩の風景(9) 川口町から清水坂下へ:砂岩だけでは無い銚子

最初の画像は、今回ご紹介する予定の四か所の位置関係を示しています。

「岩石公園」は、利根川河口の安全の為に設置した防波堤の建設や、漁業施設の為の埋め立てで失われた「古銅輝石安山岩」の記憶を残す設置されたもので、石材と露頭の一部が移設されています。周辺には、駐車するスペースが無いのでやや不便ですが、周辺道路は漁業関係の大型トラックが走行するので「ちょっと」の時間でも駐車しない様にお願いします。雑草が生い茂る中に比較的大きな「銚子古銅輝石安山岩」と刻まれた石材と露頭がありあります。(最近立ち寄ったら草刈りされていました)

石材の表面を接写したものですが、9年前に撮影したもので写りがあまり良く無くて申し訳ありません。


 「川口神社」は歴史の古い神社で長い銚子石で築かれた石段の階段が名物のようなものですが、此処では参道の途中で少々不思議な灯篭を見る事が出来ます。石材は恐らくは新小松石ではないかと想像していますが、塩害風化で軟らかい部分が削られています。
火袋の下の軸部を拡大したのが下図です。湿気が多いのか真っ白に苔でも生えているのでしょうか? 石材の調査をやっているので風化した岩石の表面には特に興味が有りますが、こんなのは初めてです。



神社の土台石に使われている切石で、これはどうやら「伊豆軟石:石灰質凝灰質砂岩」です。主として江戸時代から明治に建設或いは改修された、千葉や埼玉等の神社や宿場町の商家の土台石に使われている石材です。伊豆下田で石切り場や建築物でこの石材に出会ったのはこの後でしたから、完全に失念していました。近い内にもう一度行って再確認したいと思っています。⇒再訪し確認して来ました。間違いありません。


 案内図の上から三番目は「西廣」さんです。ここは、紀州から移住してこられた銚子漁業の重鎮です。但し、普段は公開していないので100年の歴史をもつ「納屋」の横を通りながら観察する手をご案内します。「西廣」さんの南に植生を示す緑色の細い部分がありますが、その北端を目指します。小さな御社の或る西宮神社を含む小さな公園があります。ここの北側の石垣も変わっていて、大きな玉石の破断面が表に出る様に石垣を組んでいます。この様な断面を観察するのもなかなか面白いものです。



この公園の北端から北を観るとこのような風景です。西廣さんの100年を超える納屋です。邸内から見ると二棟並んでいます。これは瓦の調査の際にお世話になり撮影させて頂いたものです。納屋の前の石垣も銚子石です。



フェンスの外側を北に抜ける途中に、少し遠いですが木造の建物が見える筈です。これは木造の旧缶詰工場の建物です。

 永くなりましたので清水坂下の海静寺さんで観察される石材や古瓦については次回に致します。 外川の街並みやこの西廣さんの建築物は江戸に隣接し、関東平野と漁場の太平洋を背景に利根川の舟運により江戸に東国の物産を供給し、江戸のくらしや経済を支えた貴重な歴史を記録するものだと考えます。