今週も、GVPの週間火山活動情報の概要をご案内します。
今週は19火山の情報があります。
Activity for the week of 19 April-25
April 2017
New Activity/Unrest
Ibu
| Halmahera (Indonesia) | 268030
| Elevation 1325 m
報告に拠れば、4月19-21日の間か座にを含む噴煙が高度1.5-1.8kmまで上昇し東と北に広がりました。
Kambalny
| Southern Kamchatka (Russia) |
300010 | Elevation 2116 m
クベルトに拠れば、4月15日から21日に掛けて中規模の火山活動が継続しています。カムチャツカ半島南部環境保護区の観測者からの報告では、19日に少量の降灰が“Kurilskoe”湖付近で観測されています。航空カラーコードはオレンジです。
Langila
| New Britain (Papua New Guinea)
| 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像等のデータ解析から、4月23-25日に火山灰を含む噴煙が高度2.1kmに達し南と南東に25kmまで広がった事が報告されました。
Manam
| Papua New Guinea | 251020 |
Elevation 1807 m
報告に拠れば4月18日に火山活動は低下し21日まで低いレベルが続きました。南側と主火口から鳴動音が聞こえ、火映が見られ、南側火口では火山灰を噴出し、20日の0900-1100時に其の強度を増しました。少量の火山灰を含む淡い灰色から褐色の噴煙が両方の火口から上昇しておりRSAM値は0500時には600に達し、その後は400-1400の間で変動し、この報告書の時点では少なくとも1400を示しています。報道に拠れば、4月25日に警戒レベルはステージ3に引き上げられ、女性と子供はマナム本島の“Bogia”に避難し始めました。
Nishinoshima | Japan
| | Elevation 25 m
⇒火山活動解説資料を参照下さい。
Poas
| Costa Rica | 345040 | Elevation
2708 m
4月20日の報告に拠れば濃い水蒸気の噴煙が高温の火口湖の傍に在る古い溶岩ドームの傍に新しく形成された火砕丘の火口から噴出しています。火山ガス濃度は4月13日には日量1,000トン、4月20日には2,500トンに達しています。4月20-22日の間はストロンボリ式噴火が火山灰を火口周辺の半径300m以内に噴出しました。火山ガスと火山灰の噴煙は火口から200m上昇しました。赤十字からの報告では降灰は以下の地域から報告されています: Alajuela, Fraijanes, San Miguel, Carbonal, Cajón, San Francisco, San Roque, and San Juan Norte de Poás.4月22日の1316時と1603時の噴火では噴煙は高度未確認ですが上昇しました。この日にはもっと大きな噴火が記録され、2212時の噴火はとても強く火山弾をかなり遠くまで噴出しました。23日の1215時の噴火では噴煙が生じましたが到達高度は不明です。
Ongoing Activity
Bagana
| Bougainville (Papua New Guinea)
| 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像から4月16-17日に火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.1kmまで上昇し様々な方角に広がり、19日と23-24日には噴煙は55-85kmまで広がりました。
Bezymianny | Central Kamchatka (Russia) | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトに拠れば4月14-21日の間溶岩流は溶岩ドームの北西側山腹を流れ下りました。熱異常は衛星画像で14-17日の間も確認されました。航空カラーコードはオレンジです。
⇒カムチャツカ半島の火山については下記のサイトでライブカメラの画像をモニターする事が出来ますのでご案内します。集合画面ですが、クリックにより、拡大表示されます。画像によっては二段階に拡大されるものもあります。撮影時刻は画面の上か下に表示されます。
Bogoslof
| Fox Islands (USA) | 311300 |
Elevation 150 m
4月19日の報告に拠れば、4月15日に発生した短時間の地震活動の活発化に対応した噴火は衛星画像屋地震観測或いは空振計でも観測出来ませんでしたので警戒レベルをイエローに引き下げました。
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | |
Elevation 1730 m
衛星画像の解析では、3月31日の噴火後に始まった山頂火口での溶岩ドームの成長は続いています。航空カラーコードはオレンジに引き上げられました。過去2週間に亘って衛星画像で地表面の温度が上昇している事が観測されています。
新しい溶岩ドームは4月15日の衛星画像で、火口の底深くに、直径10m以下の小さなドームとして最初に確認され、23日には直径45mまで成長しました。溶岩ドームの成長は地震活動からも確認されます。
Dukono
| Halmahera (Indonesia) | 268010
| Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から4月19-25日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.4kmに達し様々な方角に広がった事が報告されました。
Ebeko
| Paramushir Island (Russia) |
290380 | Elevation 1103 m
クベルトに拠れば、4月14日、16日と19日に、複数回の噴火が、火山から7km東のパラムシル島の“Severo-Kurilsk”の住民により観測されました。火山灰を含む噴煙は高度3.2kmに達し、少量の降灰が18日に“Severo-Kurilsk”で観測されました。航空カラーコードは引き続きオレンジを維持しています。
Kilauea
| Hawaiian Islands (USA) | 332010
| Elevation 1222 m
⇒相変わらずの活動が継続しています。形成された溶岩三角州の模様は4月15日の画像が最新です。
Klyuchevskoy | Central Kamchatka (Russia) | |
Elevation 4754 m
クベルトの報告に拠れば4月14-17日と23日に熱異常が観測されています。4月23日には少量の火山灰を含む水蒸気と火山ガスの噴煙は高度5kmまで上昇し南西に125kmまで広がり、航空警戒レベルはオレンジに引き上げられました。24日の衛星画像では火山灰を含む噴煙は高度7kmで南西に72kmに達しています。4月25日には火山活動は驚くほど低下し、水蒸気と火山ガスのみが観測されました。航空カラーコードはいったんイエローに引き下げられましたが、25日に再び火山灰の存在が確認されたのでオレンジに引き上げられました。この日噴煙は高度3-4kmまで上昇し南西に60kmまで広がりました。
⇒前記クベルトのサイトでライブカメラ画像がモニター可能です。
Nevados de Chillan | Chile
| 357070 | Elevation 3212 m
4月21日にウエブカメラが水蒸気、火山ガスに火山灰を含む噴煙が高度4kmまで上昇し、山頂付近で急速に拡散しているのを捉えました。
⇒下記サイトの火山名の右手のカメラマークをクリックするとライブカメラ画像がモニター可能です。
Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5967 m
ウエブカメラ等の情報から、4月18-25日の間、散発的な噴煙の突出があり高度8.2kmに達し、しばしば雲に阻まれて観測出来なかった事が報告されました。
⇒下記サイトの火山名の下に在るムービーマーク(real 1)をクリックするとこの火山の毎分更新されるライブ画像をモニター出来ます。
San Miguel | El Salvador
| 343100 | Elevation 2130 m
4月17日に公表された報告ではここ数日、地震活動と火山ガスの噴出が増加している事が報告されました。この日0620-0630時にはRSAM値が突然356に飛び、通常の観測地よりも50も増加していました。18-21日と23-24日にはRSAM値は80から300の間で変動しています。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
クベルトの報告に拠れば、4月15-21日にも溶岩ドームの成長はこれまで通り継続しています。衛星画像では13-17日に熱異常を観測しており、15日には火山灰を含む噴煙が東に95kmまで広がりました。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
⇒前記クベルトのサイトでこの火山のライブ画像をモニター出来ます。
Sinabung
| Indonesia | 261080 | Elevation
2460 m
衛星画像等のデータ解析から4月20-22日と24日に、火山灰を含む噴煙が高度3.3-4.3kmに達し南西と東に広がった事が確認されました。
以上
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