2020年9月16日水曜日

八千代市神野付近:8年振りの泥質片岩製下総型板碑

 今日は、八千代市神野(かの)付近。印旛沼からの排水路である「新川・花見川」の左岸。京成勝田台駅から「もえぎ野車庫」行バスで終点下車。ここから保品地区の藪の中の「庚申塔群」を観察した後は、神野地区の比較的大きな泥質片岩製の下総型板碑を観察。ここは8年振り二回目。隣の小さな神社に気になる石材が有るので確認が主目的。その後は小さな神社と庚申塔等の石塔・石祠群を巡りつつ、千葉NT中央と津田沼を結ぶバス路線を使ってなので、歩く距離は約 6 km 強。歩数は前後の歩きがあるので11,258歩だった。千葉は、今でも月山を含む三山講が生きているので、庚申塔等の石塔や石祠の保存も地域で整理統合しながら守っている場所も多い。

今日のコース:フラッグが経っている場所が、GPSで座標を確認した観察ポイント。そうそう、八千代市のこの地図のやや南には「阿蘇」地区が現存して小中学校の名前に残っているが、地図の右端には「阿宗橋」がある。読みは「あそう」だが、興味が惹かれる。
「保品の庚申塔群」は藪の中にある。一応、普段は良く効くと思われる藪蚊等の忌諱剤を噴霧するのだけれど、此処の藪蚊はものともせずに襲ってくる。
チョット見掛けないお姿の石塔。これも青面金剛像の一つだろうが年代不詳。庚申塔だけでは無く、少し離れた場所に馬頭観音が集められた場所も在る
午の顔が描かれた少しユーモラスな馬頭観世音
神野地区の熊野神社境内の敷石。画像では6枚だが総数13枚。今日のメインイベントはこの敷石の材質を確かめる事
予想通りの石材だったが、周囲に花崗岩の敷石も多いので、一応、お定まりの薄めた酸を滴下すると盛大に発泡した。下田付近の白浜層群の石灰質砂岩だ。埼玉には多いのだが、千葉では比較的少ないのです!この酸は手に着いても問題ない濃度です。
泥質片岩を使った板碑では恐らく最西端に存在するものだと思われる。表面は梵字も風化で殆ど見えなくなっているが、裏面に「紅柱石」が観察される。この紅柱石が産出する泥質片岩はかすみがうら市雪入に採掘跡が公園に整備されているので訪ねてみたいと思っている。高浜でも土浦でも出荷し易いので、霞ケ浦~利根川~印旛沼を舟運で運べば、筑波山周辺の泥質片岩産地より近いのだ。八千代では神野に近い古墳で石室にも使われている。
板碑背面の一番大きな紅柱石の出現している場所。まだ、赤い色が見える。
最初の庚申塔群では藪の中だったが、この様に毎日掃き清められ、花を手向けられている庚申塔群もあります。
今日、凹凸の激しい石塔表面で比較的旨く撮れた画像。スケールが無いのが残念なのだが(スケールを入れると片手撮影なのでボケやすい)、凝灰質が粒状なのが良く見える。

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