岩石も素人なのに、ましてや日本史で高校を留年させると恫喝を喰らった様な私が、五輪塔を語る知識も無いのですが、兎に角、太田市内で天神山石を用いた石造物を探してリストアップしてみた場所の一つにこの墓地がありました。この場所については下記を参照下さい。太田市教育委員会の文化財のサイトです。
https://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0170-009kyoiku-bunka/bunkazai/nittabunka19.html
いきなり文字だけの説明板の画像で恐縮です。このサイトでは天神山石を用いたとは記載されていないのですが、写真から天神山石かそれに類似の石材を採用していると見当をつけて訪ねてみました。墓地の何処にあるのか?判らずに焦りましたが
どうやら歴史的な古さを持つ五輪塔を三基見付ける事が出来ました。実は接写拡大して石質を観察するので、「火輪:屋根」が一番平面に近い部分があるので観察したい場所なのですが、ここでは苔迄生えていてとても無理の様でガッカリでした。しかし、「水輪:球状本体」は苔も無くなんとか観察に耐えそうです。
この五輪塔も状態が比較的良さそうです。天神山石は細粒だと思い込んでいるのですが、肌を見ると、長い年月の風雨を受けて荒れています。黒い黴も生えているのでなんとか黴の無い面を探します。
前の画像の右側の比較的下部が薄い面の画像です。石切場で観察した後の自分のイメージの中の天神山石よりもやはり荒い感が強いですね。
私のデジカメにはマクロレンズを取り付けていますのでかなりの接写が可能なのですが、どうしても暗くなってしまうのと曲面ではピントが合う範囲が狭くなってしまうのが難点です。でも小さなスコリアは何とか見分けがつきます。
画像の一部をカメラの大きなファインダーで無理やり拡大すると何だか凝灰質の粗い面が見えそうです。粗い事は判るけれど、どのような形状なのかが判らない!この悔しさ。です。
ゴミが付いたままですが、これはちょっと面白そうです。拡大して見ましょう。
カメラには接写用の補助装置を組み込まれるようにしていまして、手振れを少し抑えて、被写体との距離を一定に保てるようにしています。但し、被写体の面とカメラの光軸が正しく直交しているか否かは「感」の問題なのですがこれを使うと、画面幅を固定出来るので、スケールを置く必要が無くなります。画像の横幅は 20 mm です。細かな火山ガラスの集合体だという事が見えます。
フィールドでこのような石造物を観察するのは結構難しいですね。でも、天神山石にもかなり粗い粒子のものが有る事が判ったのでチョットした収穫です。この様な特徴が、県内にある石造物と一致すれば嬉しいのですが、中々そう旨くはいかないものです。
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