2020年5月22日金曜日

岩石と地層の表情:022;旧佐藤医院の石塀と石橋等

烏帽子山八幡宮の大鳥居前の参道階段は、急傾斜ですが、拝殿に向って右側は石垣が積まれていますが、左手は石塀が建てられています。現在は住んでおられるのか判りませんが
此処は旧佐藤医院の敷地です。
参道階段脇の石積みと旧佐藤医院の石塀です。柱の部分に多少の傷みが見えますが立派な加工が施されています
階段を下りて回り込むと烏帽子山八幡宮の丘を背景にした石庭が在り石塀の柱の上には擬宝珠もしっかりと形状を保っています。
門の前は現在は暗渠になっていますが、欄干にも細工を施したフラットな石橋が架けられ、門柱のも立派なものです。
参道階段の脇に凝灰岩で造られた「古峰神社」の標柱が明治四十二年の年号と共に建てられています。古峰神社は天狗様で有名な栃木県鹿沼市でしたか本山が在ります。
広大な庭園が美しい場所です。この古峰神社は、烏帽子山八幡宮の裏手から更に背後の山を登った場所に在り、途中で凝灰岩の露頭も観察出来ます。
さて、赤湯を出て更に北上し、この日は山形を通過し山寺に立ち寄ります。途中の山肌にはかなり大きな石切場跡が見えます。山麓のビニールハウスは恐らく葡萄酒の原料を栽培しているハウスだと思われます。
羽前中山の駅に着く数分前に進行方向左手に小さな石造の単アーチ橋がチラリと見えます。連写で捉えた一枚です。「吉田橋」と名付けられたこの橋は明治13年に、烏帽子山八幡宮の大鳥居を造った石工「吉田善之助」に拠って掛けられた石橋で、土木工事で数多くの実績を残した初代山形県令「三島通庸:みちつね」の命に拠るものです
吉田橋と電車の位置関係を示しています。山形方向に向う時は、手前側からは見えないのであっという間に通り過ぎてしまいます。この路線では車窓からもう一ヵ所「堅磐橋」を
見る事が出来ますが、これは撮影に失敗してしまいました。
「堅磐橋」と線路・河川流路の関係を示しています。
山形を過ぎて少し高度を上げて来ると、残念ながら、名前はさっぱり判らないのですが蔵王山塊の眺望が開けてきます。
車窓にこんな切り立った崖が見え始めたら間もなく山寺です

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