以前から見に行きたいと思っていた瓜割石切場跡を訪ねました。予想通りの大きな石切場跡で、殆どが手掘り時代の名残を留めていますが、極く一部に機械掘りの跡がありました。
道路から離れた北側の入り口から入ろうとすると、廃材を用いたらしい小さな石垣が見えました。中々良い雰囲気です。
入り口を入ると、大きな石切場が途中の隔壁を介して二つに分かれていた事が判ります。
奥の石切場には、四角に切った洞窟状の石切場が見えます。
洞窟の中は機械掘りの痕跡が歴然としています。機械掘りでこのように洞窟状に掘り込むのは、どんな手順で切り込むのかと思ったら、黄色い線で囲んだ部分に手掘りの
採掘痕が残っていました。5段なので、1.2m程度の高さで奥まで切り込んで行き、機械を投入したようです。機械だと一度に手掘りの5段分位の切込深さになっています。恐ろしく効率の良い切り方ですね
一番奥の面には、縦に切り込んだ細いスロット状の切込と、大きな丸鋸を使った切削痕が見えます。丸鋸で、石材の面を均す事も出来る仕組みの様です。
隣の(道路に近い側の)石切場との連絡通路です。人だけでなく、切り出した石材も運べるように幅広に作られています。
少し、崩落が在りますが、連絡通路を出ると直ぐに搬出路らしいものも見えます。
通って来た連絡通路が小さな穴の様に見えるほど壁面は高くそびえています。左上方向に走る複数のクラックやこれに斜交するクラックが結構観察されますね。
連絡通路の傍に、切り出した石材が数本置かれたままになっています。例年、ここで開かれるフェスティバルの際に、石切りの体験が出来るようですが、此処でやって居るのでしょう。
ざっと40~50mは有りそうな手掘りの採掘跡です。地形図から見ると最大で 60mはあるかもしれません。さて、タクシーを呼んで、高畠駅に戻らずに一挙に赤湯迄走って名物の温泉の公衆浴場でひと汗流さないと、この後午後も行動を続けられそうにありません。
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