予定には無かったのだが、上越市で一時間半程過ごさねばならなくなり、地図を頼りに行き当たりばったりにバスターミナル近くの「府中八幡神社」に足を踏み入れてみた。
雪国の神社にしては雪囲いがそれ程厳重では無いのでホッと一安心して使用されている石材を調査してみた。画像が多いので二回に分けて御案内する。
社殿を斜め前から観た図。本殿も余計な加工夷が無く、基壇の石材も観察する事が出来る。
狛犬の形が、南側の方だけやや異形なのだが、どうやら「兎」らしい。建立は私より五歳年上の1940年。東側の鳥居傍のは普通の狛犬。
年代の割には、勿論少しは痛んでいるが台座の彫刻もしっかりとしている
素材は、どうやら凝灰質砂岩らしい。発泡した岩片や、赤く酸化色を呈す砂粒も観察される。残念ながら新潟方面の凝灰岩に関しては全く知見がないので、産地などは不詳。
柱の下の「束石」は、数種類の石材が使われており、これは軽石質凝灰岩。これも勿論産地は判らない。
束石の素材を接写してみた。結構細かな軽石片らしいものが見て取れる。
本殿の基壇には、安山岩系統が多いようだが、凝灰岩が疑われるものも含まれている。
本殿基壇の上の束石の一つに補修跡が剥がれて素地が見えているものがあり、どうやらこれも凝灰岩らしい。これも当然判らない。
これも本殿基壇の上の束石の一つ。斑晶が多く含まれた岩片が多いので、ハイアロクラスタイトと云う奴を疑うが、自信が無い。「間瀬石」の中にはこの様な顔付も有るかもしれないと想像するばかり。 続く
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