二日間、栃木市岩舟町の街中と関東平野の周辺部で持ち堪えている小さな小丘を歩いてきた。
凄まじいまでの暑さと、藪蚊の猛攻に耐えながら、幸運に支えられて予想外に多くの建築物に出会う事が出来た。昭和初期に廃止された旧内務省の軽便鉄道路線後を、1948年に米軍によって撮影された画像の中に確認し、石切りに携わった方にもお会いする事も出来た。角礫凝灰岩の中段に、凝灰岩に急角度で接する河床礫や未固結、或はタマネギ状風化を呈する泥岩、円摩されたチャートや様々な安山岩や玄武岩が混ざる。それにある小丘では、これはどうやら石材としては出回って居なかったらしい、白色の凝灰岩にも出会え、この付近の小丘群でも様々な採石(砕石も)行われていたらしい事が判った。数百枚の画像の整理もまだ終わっていないが、取り敢えず、岩舟石を用いた大きな倉庫の石材に見られる岩塊をご紹介します。此処の石材の大きなものは高さ 30 cm 長160 cm のものが数多く使われている。丈夫な石材である。この大きな岩塊の種類はお判りだろうか?
尚、石材に関しては、「日本で一番小さな石の資料館」から立派な写真記録集が発行されている他、旧岩船町から資料集が発行されているが何れも入手は難しい。地質的な調査資料としてまとまったものは、博士論文が一点有る以外は他地域との比較で岩舟石を取り上げたものが有る程度。
今日は、ある石蔵で観察した岩舟石の切石二含まれる比較的大きな岩塊を抽出し、画像数が多いので二回に分割しご紹介する。
蔵の外観
発泡した火山岩塊
続く
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