時々、平野でのフィールドワーク(と云う程のものでも無いが)から逃れる様に、周辺山地を歩きたくなる。よせば良いのに、北風が冷たいとの天気予報にもめげずに、北の方を目指して早朝に出発。結局、途中の極小地域用の凝灰岩(大田原市佐良土の亀山石)の石切り場は諦めて、久し振りに芦野石の石切り場で、立ち入っても問題無さそうな採掘を終えて久しい場所を数か所歩く事にした。
国道 294 号線で、白河との県境よりは少し南の「白河火砕流堆積物:V1p」分布地区に、適当な場所を見付けたので入ってみた。かなり規模の大きな採掘跡で、カッターの切削痕の残る場所と、バックホーがパワーショベルの爪の痕らしい傷が縦に走る壁面が道路からかなり奥まで続いていた。足元が、バラスで平らに均されていたので、ズリの中からこの採掘場のサンプルは採れなかったが、中々に美しい丁場跡だったので、数枚の画像を御案内します。場所は、道路沿いに「馬頭観音」石碑が建つ場所。
チェーンソウで採掘された壁面
チェーンソウで採掘された高さは約 40 cm
斜めに走る非溶結部。非連続なのでガス抜けパイプかと思ったが、後で観察しようと思ったのにすっかり忘れてしまった。また行くさ!
奥行きはかなり広い。溶結部層が少なくとも三段に分かれてその上が非溶結層だが、妙に白い部分が有ったが、残念ながら時間も無く上には上がれなかった。
チェーンソウでの採掘部と重機の削り跡の境界部
重機の爪痕
上に重なる真っ白な層は、火山ガラスだろうか?気になったが、寒くて時間も無かったので退去
道路沿いの石碑から採掘場の方角を眺めた図。画面の右端ぎりぎりに、大きな石碑の台座の高さにも届かない小さな馬頭観音像が見える。大きな「馬頭観世音」碑の建立は「安政六未(1859)年九月吉日」
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