2017年11月10日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:10月25日⇒31日;19火山

Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2995 m
特に10月20日以降の火山活動の低下に伴い警戒レベルが“3”に引き下げられました。衛星画像による火口付近の熱異常は10月に比べて9月の方が強かったと云えます。10月20日からGPSデータは地形の変化率が鈍った事を示しています。地震活動はその数と強さ共に減少していますが、マグマの移動を示す低周波地震は継続しています。10月20-29日の間は白い噴気は火口縁の上空 500 m まで上昇しており、ビデオに撮影されたその勢いは衰えています。警戒レベルは引き下げられましたが、避難区域はそのまま維持されており避難者の総数は 133,457名を数えます。

Aoba  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
10月29日に火山灰を含む噴煙が高度 6.1 km まで上昇しました。

Kirishimayama  | Kyushu (Japan)  | 28090 | Elevation 1700 m
10月25-31日の間、新燃岳の活動は緩やかに増加しています。白い噴煙は火口縁の上空 100-500 m まで上昇しています。ほぼ連日のフィールドサーベイの結果は特段の変化を示していません。亜硫酸ガスの噴出量はおおむね日量 200 トンです。警戒レベルは“3”を維持。



Sarychev Peak  | Matua Island (Russia)  |  | Elevation 1496 m
10月29日に熱異常を観測していますがこの日以外は天候に阻まれて観測出来ていません。カラーコードは「グリーン」

Tinakula  | Solomon Islands  | 256010 | Elevation 851 m
10月25日から26日の早朝に、小規模の噴火が発生しました。火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇しました。報道に拠れば11月1日に大量の火山灰が作物を覆い、11,500名への水の飲料水の供給が汚染されました。

Ongoing Activity

Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
亜硫酸ガスの放出量は10月23日と27日に、日量 1,000 ~ 1,400 トンでした。南岳火口での極小規模な活動が10月24-25日と29-30日に見られました。
熱異常が昭和火口に近い南東側山腹で、25日にサーマルカメラにより観測されました。警戒レベルは“3”。

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
10月27日、火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇しました。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
山頂火口の溶岩ドームは成長を続け、10月23日には 140x110 m の大きさです。10月28日の1045時に30秒間継続する小規模の噴火が発生した事が、地震観測と空振観測から判明しました。天候が悪く気象上の雲海はおよそ 4.6 km の高度に在りましたが、爆発に伴う噴煙は衛星画像で雲の上に捉えられました。10月30日0320時に小規模な爆発が発生し、火山灰を伴わない噴煙が雲の上の、高度 2.4 km で観測されました。カラーコードは「オレンジ」。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
10月25-31日の間、火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇した事が観測されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
10月20-27日の間、噴火により生じた火山灰を含む噴煙は高度 2 km に達しました。カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
火山ガスと水蒸気の噴煙は継続していますが、火山灰を伴う噴火は10月3日を最後に発生していません。カラーコードは「グリーン」に引き下げられました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動変化は無いようです。この処、地上での溶岩流のブレークアウトが画像で取り上げられる事が多くなりました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
爆発的な火山活動は前の週に比べるとやや収まり、23-29日の間は平均43回の噴火が生じていました。分念は火口縁の上空 3.9 km まで7上昇しています。
29日には亜硫酸ガスの噴出量は日量で 2,635 トンが観測されました。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
熱異常は10月20-22日と25日に観測されています。カラーオードは「オレンジ」です。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
10月31日に火山灰を含む噴煙が高度 4 km まで上昇しました。

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  |  | Elevation 924 m
10月23日1604時に南側火口付近で一連の激しい噴火が発生しました。爆発に伴い大粒の火砕物質が放出されました。

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
10月30日の 1030, 1105, and 1445 に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 200-500 m まで上昇しました。1445時の噴煙は“reddish crater”から噴出しました。

Ulawun  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252120 | Elevation 2334 m
10月26-27日に火山灰を含む噴煙が、高度 2.4 km まで上昇しました。

Yasur  | Vanuatu  | 757100 | Elevation 361 m
10月31日現在警戒レベルは0-4段階の“2”を維持しています。地震観測から活動は活発な状態が続いています。
“Ambrym”,

“Bromo”,

“Iliamana”,

“Lopevi”,

のライブカメラ画像を御案内します。

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