2016年8月5日金曜日

猿橋付近の地質観察 (3) 猿橋付近の猿橋溶岩

猿橋溶岩の流れた年代については、最近産総研から発行された「富士火山地質図」第二版の中で“BC8700”以前と言う値が示されていますが、「“F-Kat”の下位」と備考が有ります。“F-Kat”とは「桂溶岩流」の事ですが、この溶岩流の年代は“9470±40yBP”と有り整合が取れていません。
猿橋溶岩流は、この先ほんの少しで流れが停止しているので殆ど末端に当たる訳ですが、末端部と言う条件を考慮しても、その厚さには少々がっかりしてしまいます。
猿橋と郷土資料館の有る公園を結ぶ散策路の上に溶岩が顔を出しています。

柱状節理の厚みは場所により多少の差はありますがせいぜい2m程度です。
陸上熔岩の定式通り、地面との接触面は荒れています。

もう一枚、これは別の場所です。

熔岩そのものは、やや青木ヶ原溶岩に似ていて、斜長石の小さな斑晶が含まれています。

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