昨日5月21日、千葉県立中央博物館で開催された自然誌シンポ「火山と石材」がやっと終わった。季節展示「石材が語る 火山がつくった日本列島」の会期も6月5日までと、既に2週間を切ってしまった。シンポジュームでは私は「凝灰岩の利用状況」の報告を担当。初めての経験なので、自宅で練習した以上に時間が掛かり少々お小言を頂戴したが、取り敢えず立往生をする事も無く最後の石材の項を中断して終わった。
総じて、仲間内からは好意的な感想を頂いたのでまずまずかもしれない。しかし、準備段階で報告内容に大きな変更を迫られてデータの編集に苦労した。
報告内容は、①房総半島の凝灰岩質石材 ②三浦半島の凝灰岩質石材 ③伊豆半島の凝灰岩質石材 最後に④栃木南部の凝灰岩質石材の予定だったが、時間が超過し最後の岩舟石の報告は割愛する羽目に陥った。どこまでデータを公開するか、それを定められた時間内に報告するのは意外と難しい。
展示の方は、あと2回、展示説明をする予定だが、そろそろ、フィールドワークに戻りたい。
このブログの方も、展示準備や展示改善の為に忙殺されてすっかりご無沙汰にしてしまったが、意外と、更新しない事に慣れてしまうと、これはこれで、このまま続けるか?辞めてしまうか?少し考えてみる事にした。外の世界との窓を開いて置く事も必要だと思うけれど・・・
画像は最近、塩原の奥の三依に入った時に見つけた凝灰岩。下の方はきれいに成層しており、最初はこの部分らしい岩片を見付けて、こんなところに変成岩・結晶片岩が有る筈もないのに緑と白が筋状に重なっているのが妙で、他を探している時にの岩片を見付けて納得、シリカの多い、流紋岩質の古生層が熱変成を受けて、有機物を含む部分が緑色化しているらしい。上の方は全く清掃していない岩片の様な部分を含んでおり興味を惹かれる。
これが、成層した部分だけの岩片
昨年秋に、茨城県では鬼怒川が決壊して広い面積が洪水に襲われたが、その時にこの三依付近の増水で、沢筋の崩落が各所で発生し、中には家屋も流されたのだ事例もあるとの事で、澤は岩片で埋め尽くされて災害復旧の最中でした。何時もの沢で、何年も通っているのに始めてみる岩相が珍しかった。
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