市内のある施設で風雨に曝された石材の一部が剥離風化を興していました。厚みは10mm程度ですが、丁度関係者が居られたので許可を頂いて敷地内に入りサンプルとして下図の岩片を頂戴する事が出来ました。カメラの接写レンズを使用しての撮影では、三脚を据える訳にもいかず手持ち撮影なのでどうしても身体が揺れて焦点が期待通りには合わないものですし、顕微鏡で観察しなければ見えないものもありますので、サンプルはとても重要です。普段は建物からサンプルを取る事は全く出来ないので実に幸運でした。
画像のサンプルは、顕微鏡撮影(実体顕微鏡を使いました)の為に、当初の外側の緩やかな曲線はそのままに内側の面を軽く研磨して平面を造っています。接写だけでこの程度に拡大出来ます。
画像は横4096ピクセルを1280ピクセルにデータを縮小しています。
これも接写で拡大したのですが、撮影がサンプルの端面でしたので、カメラを手持ちにしたので、スケールを置く事が出来ませんでした。私は化石には全く疎いので、これが何の化石なのかは判りません。実体顕微鏡の片方のレンズにコンパクトカメラを固定しての撮影で視野直径はΦ5.5mmです。
私のパソコンの第二画面は少しデカいので約50倍の拡大で観察出来ます。
これは多分海生のコケムシの化石でしょう。
砂岩の大部分が石灰岩の砂と微小礫で構成されています。真ん中の砂には斜めの筋がありますがこれは#400での研磨の筋がのこってしまったのでしょう。非常に柔らかいものが大部分で、しかも風化部分を頂戴したので、ポロポロと崩れてしまいます。勿論、南伊豆の白浜層群の地層ですから火山性の成分も当然含まれて居ます。それは次回に。
洗浄に超音波を使わずに歯ブラシの軟らかいのでさっと飛ばしただけなので研磨の際のカスが残っていましたね。
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