猿島の石材に興味を擁いたのは、猿島が国の史跡に指定される事を祈念してのシンポジュームを聴講した時に主宰者側の教育委員会の方が「猿島には房州石が使われている」と発言した事にあります。元々そんな噂を聞いて居たからシンポジュームに参加したのですが、文化愛調査等を担当する教育委員会の方から直接そんな話を伺うとそれではどんな房州石が使われているのか?確認してみようと島を訪ねた次第です。でも、どうにも探し出せません。これは島の中央部の要塞内のトンネルが三か所集まった場所なのですがこの右手の崖は地山です。
トンネルが集まる部分にはこの様に石垣が組まれていて、これは恐らくは間知石では無くブロック状の石材で、表面には苔や黴類が繁茂していて素地が見えにくいのですが確かに雰囲気は房州石の模様に似ていますが、実は素地は赤茶色で房州石には無い、鷹取山や古い鎌倉石・池子石に似た石材です。段々と大きくしているので(勿論撮影した場所も少し移動しているけれど)素地が見えてきますが、これでは房州石とは言えません。
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