2012年4月7日土曜日

岩井袋で出会った間知石 タフォニー?


8月3日 表題と本文に訂正を加えました。
こんな蜂の巣状+タフォニーの様な風化を示す石材は凝灰岩か砂岩だろうと思って居たのですが、真鶴半島の海岸線で見られる鶴嘴を使って採掘出来る程に柔らかい安山岩だと言う事が、真鶴を歩いて判りました。但し、赤色と灰色の石材は真鶴産の新小松石に間違いない様ですが、真っ黒な奴は、この付近で凝灰質岩の間に挟まれているスコリアの固まった層かもしれないと現在も思って居ます。

房総半島は鋸山の南にある鋸南町の「岩井袋」に行ってきました。商務省地質調査所が大正2年12月に発行した地質調査所報告第四十四号に「千葉県産建築石材試験報文」が掲載されており、これに石材の石質は書かれていないのですが恐らく凝灰質石材だろうと見当を付けて、石切り場跡の情報やその石材の画像が得られないか、露頭を観察出来ないか?と思った次第。でも、見当を付けて行った場所は柔らかい泥岩の採掘を行って浦賀等の埋め立てに使ったものの採掘跡で、港の積み出し施設の残骸も、そのような用途に対応したものでした。
勿論、大正時代から100年後の今もそのままの状態で残っているとは考えて居ませんが、何かの手掛かりだけでもあればと思った次第。
綺麗に成層した泥岩の層と、メランジェが適当に入り混じり海岸は結構長い時間遊ぶのに楽しい場所でした。画像はまるで凝灰岩や砂岩泥岩の様な風化浸食を受けている石垣のものです。

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