そこそこ、硬そうな露頭だったので、一部を打ち欠いてサンプルを取得。今日博物館で洗浄と切断を試みたのだが、内部が5~10mm程度の粒状の組織の為、その粒界で割れ易くなっていた。粒状の組織を持つ凝灰岩は珍しくないが、代表的な伊豆の上賀茂付近の緑色凝灰岩に比べると、やや固結度に掛けたので石材にならなかったらしい。但し、階段の石材とは別物かもしれない。何処かに残材でもあれば良いのだが・・・・

神社の階段最上部に使われていた白色凝灰岩の岩塊。

表面には定方向の筋目が有るが粒状であるとは見えなかった。

露頭の状況。5~6cmの厚みの凝灰岩層が折り畳まれている様な雰囲気。奥行きは不詳。周辺には類似岩片は見当たらない。

採取した岩片

採取した岩片:軸直角断面

表面のやや風化した層を取り除くと、内部の凝灰質は粒状の凝灰質の集合体だった。

小型カッターで、10 mm 程度の厚さで平行に切断したサンプル。

前図の一部拡大、画面の横幅は 20 mm 。粒状の組織の境界が所々に観察される。表面の研磨は他の作業との競合で出来なかったが、取り敢えず顕微鏡で拡大して観た画像。多数の斜長石や、その他の鉱物がかなり多く、千葉県内で観察される白色凝灰岩の石材とは全く異なる。
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